週刊あはきワールド 2016年2月17日号 No.462

在宅ケア奮闘記 その110

私の目をじっと見つめる彼氏

~認知症のMさんは今日も恋の切なさを語る~

訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 


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 車椅子生活になってしまっている認知症のMさん。82歳、女性。12年ほど前に脳出血で右半身麻痺になり、自宅で独居生活を継続していたが、だんだんと筋力低下が進み、一人暮らしが不自由になり、8年前から特別養護老人施設に入居している。

 結婚歴はなく、兄弟は東京に二人、それぞれが家族を持ち、妹家族は大阪に住んでいる。東京の兄弟はそれぞれ病気がちでなかなか大阪まで様子を見に来ることができない。妹も膝が痛くてあまり訪ねられなくなっている。

患者の車椅子には絶対座らないのが鉄則

 私の事はお気に入りで友達だと思っている。なぜかしら「久代ちゃん」と呼ぶ。認知があるが、明るくよくしゃべる。

 私が顔を出すと「あらあら、よく来てくれたね、私はベッドに座るから久代ちゃんは私の車椅子に座って」と勧められる。

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