週刊あはきワールド 2016年3月2日号 No.464

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.24-1

不妊症はこう治す!(その1)

~不妊症と腹診~

壷中天薬局・南鍼灸院 南利雄 


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はじめに

 はじめに断っておきたいが、これから書くことに科学的根拠は一切ない。江戸時代の文献を参考に筆者の経験を足しただけのものである。ある意味では気血の循環説であり、ヒポクラテス・ユナニ・アーユルベーダ、などとも共通する考え方である。こういう学術的ではない、経験的な方法が読者の役にたてば幸いである。 

不妊症とお腹

 漢方・鍼灸では、不妊症を治すというよりも、からだ全体を調えていく。特にお腹の状態は大切である。昔は不妊症のことを「石女」と書いて、ウマズメと卑下されていたが、臨床を経験していると、本当によく表現していると感じる。重症の不妊の人のお腹は、石のように硬くて冷たい。しかしながら、こういうお腹でも患者さん自身では意識していない場合がほとんどである。

 妊娠を畑と種に例えてみると、不妊症の場合はコンクリートのような畑で、そういう畑に丈夫な種をまいても、発芽もしないし、育たない。たとえ人工授精や体外受精で妊娠してもコンクリートのお腹では育つことができないので、不育症ということになってしまう。

 十分に耕した、ふかふかの土の畑だと、少々弱い種でも発芽して生育することができる。お腹も同様で、硬いと受胎しても流産したりして育ちにくい。不妊症ではお腹の状態が大切である。

 お腹を温かくして柔らかくするには肩や背中の凝りを除き、手足の凝っているところを治療する。赤ちゃんのお腹のように、どこを触っても痛みや堅さのないお腹になると、「そろそろ楽しみですね」と患者さんに説明できる。実はこの時点ですでに受胎していたことが何回もあった。

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