週刊あはきワールド 2016年3月2日号 No.464

ビギナー鍼灸師事始めの記 第10回(最終回)

開業1年道半ば

鍼灸・あん摩マッサージ指圧師/ジャーナリスト 山田寿彦 


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今年第1号の患者様
2月22日(月)

 新規の患者様が来院した。待望の今年第1号。54歳、男性で職業は公務員。課長職にある。ストレスの多い中間管理職だから全身疲労の塊かと想像して問診すると、「いまの職場は楽だから」と笑って否定された。

 かつては腰痛持ちだったが、週3回のジム通いを始めてから腰痛はなくなった。悩みの種は右足の外反母趾。見ると、右の母趾が示趾に食い込みかけている。整形外科で「外反母趾は治らない」と言われ、1年前からオーダーメイドのインソールを装着。医師が言った通り、よくはなっていないが、悪くもなっていないということだった。

体もいろいろ

 正面から体を観察すると、頭が微妙に左に傾いている。にもかかわらず、仰向けで寝てもらうと、予想に反して左足の開きの方が右足より大きかった。左右の上後腸骨棘を触ると、左の方が高い。左足がより開くのは道理だが、ではなぜ頭(上半身)が左に傾くのか。人の体はいろいろだと思った。

 いつものように仙骨に湯たんぽを置き、下肢の指圧から始めた。このパターンは腹臥位の辛い人には使えないが、ひとまず全身のリラックス効果がある。本人は「肩こりは感じない」と言っていたが、下肢の張りはそこそこあった。特に胆経のラインに感じられた。歩き方か靴に問題がありそうだ。

 骨盤の歪みの原因とされる仙腸関節部分を温まったところで入念に指圧。ヘッド指圧をした後、仙腸関節のストレッチをしてもらった。施術後、両足の開きは少し小さくなった。胆経ラインの張りを意識して最後に肩井に左右10壮ずつ施灸して終了。「肩が軽くなった」との感想をもらった。

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