週刊あはきワールド 2016年4月20日号 No.470

在宅ケア奮闘記 その112

介助で歩けるようになった下半身麻痺の血友病患者Kさんと企てたサプライズ計画

訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 


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 Kさんは特殊な血友病で大量の抗生剤が投与された結果、命は助かったが、脊髄に大きな負担がかかり下半身に痙性の強い麻痺が残ってしまった。自身では全く感覚がなく、強く収縮しても自分ではどうすることもできなかった。10年をかけて視覚と脳からの命令で動きを指導して、今では私の介助で歩けるようになった。

 Kさんは最近、体調が良い。熱を出して入院することもなくなったのでリハビリが安定してできるため、少しずつではあるがADL(日常生活動作)がアップしている。左手は杖を持たせ右手は私が支えで前後のバランスを絶妙に保ちながら訓練を行っている。歩く時、左の膝折れで転倒させてはいけないと緊張していたが、この春からとても調子が良い。しかし未だに膝から下の感覚がない。強くしびれたような感覚だけで触っても感じることがない。

下半身麻痺になった血友病患者が歩くなんて前例がない!

 Kさんは今でも血液内科に月1回診察に通っている。半年前に主治医に初めて私が歩行させているビデオを見せた。医師はえらく感動してくれた。
 

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