週刊あはきワールド 2016年5月11日号 No.473

随想

Subcultural Acupuncture (その14)

~グレーゾーン鍼灸~

Body & Soul 箕輪政博 


◎その13 門出に
◎その11 コテン、古典!
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1.想起

 防衛におけるグレーゾーン事態、金融のグレーゾーン金利などと「グレーゾーン」が取り沙汰されて久しい。さらには、2014年1月、産業競争力強化法に基づく「グレーゾーン解消制度」が推し進められることとなり、「非侵襲式家庭向け鍼用器具」の判断を巡り議論が起きている。そもそも、日本社会における鍼灸の立ち位置がグレーだから仕方がない。

 筆者は日本の鍼灸の近代史や制度史を見つめてきて、嘆きを込めながら、鍼灸を「医療の外側」の医療と揶揄し、社会医療学者の佐藤信一氏は「半制度的医療」と肯定的に表現されていた。鍼灸は医業か医業類似行為なのか?(この議論を正確に解説できるものは少ない) だいたい、医業類似行為という言葉自体がまさにグレーではないか。

 一般的にグレーゾーンはあまりいい意味で用いられることはない。しかし、鍼灸は今はやりの「ブラック」医療と言われないだけいいかもしれない。そのグレーな側面について想いを放つ。

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