週刊あはきワールド 2016年5月11日号 No.473

『難経』私考 その44

病の伝変について

欅鍼灸院 名越礼子 


◎その43 病の陰陽
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病の伝変には、相克関係によって伝わるものと、
相生関係によって伝わるものがある

 53難は、病の伝変には、相克関係によって伝わるものと、相生関係によって伝わるものがあり、その違いについて述べています。本難で、七伝するものは死ぬとありますが、これは相克関係の伝変のことで、間臓するものは生きるとされていますが、これは相生関係の伝変です。相克関係というのは、相生関係の一つを飛ばして、たとえば肝から脾へ、というように二つ先の臓に入るのもので、急速で強いので、予後が悪いとされます。ここで一つ飛ばされた臓を間臓といいます。“間臓するもの”というのは、肝→心→脾というように、五行を飛ばさないで順繰りに伝変するもので、これはゆるやかに伝変するので、対処しやすく、治りやすい、という話です。

 つまり、木→火→土→金→水→木 というように穏やかに変化していくものが相生関係、一つはしょって、木→土→水→火→金というように急いで変化していくものが相克関係になります。

 たとえば、心病(火)が肺(金)に伝わるとすると(火克金)、心と肺のあいだには、五行相生関係でいうと、間に脾が入ります(火→土→金)。心から一つ飛び越えて肺に伝わる場合と、心から脾に伝わりそれから肺に伝わる場合を考えると、後者の方が緩やかになります。このように間にある臓という意味で、これを間臓というのです。

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