週刊あはきワールド 2016年5月18日号 No.474

レポート

「災害支援の為の事前学習会」への参加、有難うございました

TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西医療研修の会) 石川家明 


 あはきワールドや中医学学会HPに呼び掛けを掲載させていただいたので災害の為の勉強会を開くことができました。数日前の短い告知に関わらず多数参加いただき御礼申し上げます。22名の参加者のうち、半数以上がすでに東北大震災ボランティアへの参加経験者でした。熱気溢れる学習会のために、予定をしていた木村先生の「いわゆるエコノミークラス症候群について」は時間切れとなり講義ができませんでした。急遽、6月19日(日)に第2回目を開催させていただき、続きの講義を行うことに決定しました。

 教え、教えられる。先に学んだものは後から来た人に教える。このことは、ベッドサイドでも、災害地でも同じことです。教える側も教わる側も相互に多くの事を学ぶ仕掛けとして、屋根瓦方式やプリセプターシップ方式の学習会を行っています。今回の学習会でも、学生が大先輩達を教えるワークショップを試みたので、参加者の何人かは戸惑いを感じたかもしれません。それを反映した声も頂いたので、ご紹介したいと思います。

参加者の声

●熱意だけで動かない、間違えた鑑別をしないように触診する能力と疾患についての知識を身につけてから初めて被災者に向き合うということ。また同時に、「ただ、被災者の傍らにいる」という事だけでも良いのだという両側面に気づかされたことが勉強になりました。

●災害については、ぼんやりとした知識しかなく、歩行や呼吸での一次トリアージの分け方、また避難所運営ゲーム等は初めて知り勉強になりました。

●触診の実技は諸先輩に教わりながらじっくりやれて、とてもわかりやすかったです。今までなんとなく触っていたのだと思いました。

●災害医療については、全く無知であったと講義を通して痛感しました。

●トリアージの意義を理解し実際に現場でできる知識と技術の習得、バイタルサインの取り方、心肺蘇生を的確に行う技術など、最低限身につけておくべき事象が多くあると気づかされました。

●鍼灸師も医療従事者の末席を担う職域として、災害時にどのような行動をとるべきか考え把握しておく必要があることを知りました。

●医師の先生がいらしていて、新しいことを学ぼうとする姿勢が大変強いのだなと感じました。

●内科の先生でも、整形分野や災害医療など、専門だけでなく広い分野を学ぼうとする姿勢を目の当たりにすると、鍼灸師が大変狭い枠の中に閉じこもって会話をしているのだと痛感します。

●鍼灸は東洋医学(経絡や経穴)で治療できるのではないかと考えていました。しかし実際に臨床に出ると、病態把握ができずに患者に満足な説明ができないケースがあることや、見逃してしまっている疾患もあるのかもしれないという思いが増してきています。

・大変貴重なお話、誠にありがとうございました。医療の学びかたがちょっと分かりました。

●医師の先生方と学ぶ機会(勉強会や学会など)にもっと参加したいと思っており、知らなければ会話にならない最低限の医療知識を学生の間にできる限り身につけたいと考えています。

●災害マニュアルを渡されただけでは当然現場で実践活用できないことを、こうやって身につけなくてはいけないのだと、ようやく気がつかされました。

●すでに免許を取られた方や医師の方を相手に教えるという貴重な経験をさせていただき大変勉強になりました。

「熊本震災支援にお出かけになる皆様へ」事前学習会参加報告

鍼灸師 諸星公恵

 5月8日に「熊本震災支援にお出かけになる皆様へ」と題し、事前学習が行われました。そこで、木村朗子先生から「震災患者を診るということ」、石川家明先生から「関節の診方」、萱間洋平先生・平岡遼先生・佐藤もも子先生から「膝関節の触診技法と膝疾患」の講義がありました。トイレ休憩のみの5時間の連続講義でしたが、参加者一同意識の高い人達で熱気溢れる研修会でした。受講生を代表しましてご報告いたします。

1.<災害医療の基本>概念の「CSCATTT」と「PFA」
 木村先生の講義「震災患者を診るということ」については、<災害医療の基本>概念の「CSCATTT」と「PFA」についてお話がありました。両者とも、日常とは違う現場での医療についての基本的考え方、行動原則を中心とした内容です。災害定義があるのですね。大変興味をそそられました。

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