週刊あはきワールド 2016年5月25日号 No.475

AZE SHIATSU(阿是指圧)の神髄 その12

アンバランスの要因②…体の前面、体の後面のアンバランス(8)

~按腹パート3~

日西指圧学院 小野田茂 


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 二本足で生活する私達の体は、四六時中重力が掛かった状態で生活しています。四足の動物の臓器は真下に垂れ下がった状態なので骨盤内に位置する内容物に対しての圧迫は構造学上考えられません。しかし我々二本足の人間は年を重ねるうちに老化現象も影響して内臓下垂は避けられません。この内臓下垂により、骨盤内にある生殖器官や膀胱、直腸の活動にも影響します。臍から下の下腹部がポコッと出ている中年のご婦人をよく見かけますが、コンテナの外部からの衝撃による荷崩れのように、上からのアンバランスに起因する圧迫により内臓下垂が年を老るに連れて増すことは想像できます。

 その結果、生殖器の臓器に栄養がいきわたらなくなりホルモンのアンバランスが生じて色々な諸症状が現れるかもしれません。下腿の血液循環障害が起こり、冷え性による諸症状が起こるかもしれません。鼡径部を圧迫してリンパ系統の働きが鈍るかもしれません。老化現象だからと片づけることは簡単ですが、生きている限りは質の良い人生を送りたいと思うのは当たり前のことです。

 お腹の指圧によって解決するであろう症状の改善は、無限にあります。

 虚実の関係から述べると背部は実で、腹部は虚に相当します。本来、虚に対する指圧が治療の基本になります。虚の基本は待ち、すなわち持続の圧と精神を集中した奥に響く集中力を秘めた圧が基本になります。そして虚の中に隠れている実を見つけては、丁寧に指圧をしていく集中力に腹部が反応して活性化され、上虚下実の健康体に復元させること、またその状態を維持することを腹部の指圧の目的にしたいと思います。

 按腹とは何かと誰かが尋ねたら、自然治癒力の宿る部分が腹部です。第二の脳が宿る部位が腹部です。その腹部を指腹で圧することにより健康な体をつくります。生活の質の向上を促進させます。そして人間が本来持っている寿命を全うさせることを可能にさせるのが按腹と答えます。

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