週刊あはきワールド 2016年7月20日号 No.482

【新連載】「気功」を使った鍼灸技術を磨く方法 その1

気の感じ方、気の見方

三丹塾代表 福嶋日出行 


「気」との出合い

 私の「気」との出合いは、中国の医療保健体操の「練功十八法」でした。1986年当時は気功がブームになる頃で、気功師のさきがけ的存在の吉宮照司先生の「練功十八法」講習会に参加したことから始まります。

 開業して10年。メディカルソーシャルワーカーとして、病院に勤めていた関係もあり、西洋医学的発想にとらわれがちで、弁証や、はっきりしない「気」のことでモヤモヤと悩みながらも、漠然とした日々を送っていた頃でした。

 「気」といいながらも、講習会ではひたすら「練功十八法」の動作を一つ一つ、「伸ばす」「力を抜く」「下丹田を意識する」など細かく形を仕上げていくことの連続でした。「力を抜く」ことにただ取り組み、自身のからだと向き合っている中で、段々と緊張しているところが見えてきました。それと同時に心の緊張にも気づいていったのです。

 現在は三丹塾という気を学ぶ会を主宰し、多くの鍼灸師に「気」を伝えています。今回、あはきワールドに投稿させていただけることとなり、より多くの方に自分が体得してきた素晴らしい「気」の世界を伝えられたらと思っています。

気は存在するのでしょうか? それとも存在しないのでしょうか?

 科学の発達した21世紀といえども「気」を証明するには至ってはいません。しかし、「気」が存在しないという証明もありません。

 現在でもニュートリノの発見や宇宙におけるダークマターの発見など、科学の進歩によって多くの事象が書き加えられております。私が日々体感している「気」も、いつの日か新たな1ページに加えられる日が必ず来ると信じています。

 鍼灸師は「気」を扱う者です。

 古代東洋人は「気」の存在を認識し、全ての中心に「気」を据えました。人体に諸々の臓器等があることを認識しながらも、それだけにとらわれず人体の中に流れる気を見て、各臓器などに宿る気を有機的に結びつけました。

 試行錯誤によって築き上げた理論と感性の上に「気」は存在します。陰陽・虚実・五行・臓腑経絡これらの大本に位置づけられている「気」。「気」とはいったいどのようなものなのでしょうか? 経絡も経穴も未だ定まらず混とんとしていた東洋医学の黎明期、人々は何を見、何を感じていたのでしょうか?

 「あはきワールド」では、セミナーの様子や気を感じるための方法、訓練法、気を感じやすくするための体操など投稿していきたいと思っています。

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