週刊あはきワールド 2016年7月20日号 No.482

全力で治す東西両医療 第5回

バイタルサインは生きているサイン(3)

~鍼灸学生の疑問に答える~

山田整形外科・胃腸科・肛門科 鍼灸師 荒川和子(対談:平岡・小泉・木村) 


◎第4回 バイタルサインは生きているサイン(2)
      ~89歳女性のケースから考えてみよう~(木村朗子、対談:石川家明)
◎第3回 バイタルサインは生きているサイン(1)
      ~89歳女性のケースから考えてみよう~(木村朗子、対談:石川家明)
◎第2回 ともに患者を診て、学んで、考えること(木村朗子、対談:石川家明)
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【筆者以外の対談参加者】
平岡遼(鍼灸学生3年 鍼灸師予定)
小泉豪(国分寺ひかり診療所 医師)
木村朗子(ともともクリニック院長 医師)

バイタルサインを自信持って使いたい!

荒川平岡さん、他連載も受け持ちながらお忙しい中ですが、バイタルサインについても一緒に考えてみたいと思います。よろしくお願いいたします。巻き込んでしまいましたね。

平岡巻き込んでしまっただなんて! 巻き込んでくださって、日々感謝しております。

荒川ありがとうございます。ではまず、平岡さんがBSL(Bed Side Learning;臨床実習)に入って、バイタルサインについて気が付くことを教えてください。

平岡まずはバイタルを取ることがいかに大切で当たり前か、ということを感じています。しかし、バイタルが大切なことはわかっているのですが、その値を見ても次の行動に繋げられないので取らせてもらうことに抵抗があります。例えばバイタルを取ってみたら正常値より少しだけずれていたらなんと説明すればいいだろう? 反対に大きくずれていたらどういう行動を取ればいいだろう? という不安があります。それと同時に、バイタルだけでわかることがどれだけ多いのか、裏を返せば、バイタルを見ないことでどれだけのことを見逃してしまっているのか、ということに恐ろしさを感じます。

荒川私は卒後間もない頃、医大生達との勉強会でバイタルがいかに大切かを教わっているのに、実際の患者さんでは応用できないと悩む時期がありました。バイタルの意義を分かっていなかったため、お恥ずかしながら、とりあえず片っ端からバイタルを取っていました。

平岡バイタルを見て次の自分の行動につなげられるところまで勉強・訓練しなければいけないと痛感しますが、どんな時にバイタルを取るべきなのかがよく理解できていません。

荒川なるほど。学校ではどのように習いますか?

平岡学校ではバイタルサインの正常と異常を習います。どの値が正常でどこを超えると一般に異常ですよ、というところです。しかし実際には個人差が大きいので臨床でどう捉えればいいのか分からず、バイタルを取ろうというモチベーションにつなげられないという感じです。BSLや勉強会に参加することで得た感覚としては、緊急性の高い疾患が疑われるときは東洋的に舌脈など見ている場合ではなく、まずは西洋的にバイタルを見る必要がある、ということです。

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