週刊あはきワールド 2016年7月20日号 No.482

在宅ケア奮闘記 その115

どんなに暑くても、熱中症の怖さをいくら説明しても、クーラーをつけない85歳のTさん

訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 


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 大阪は梅雨明けした。梅雨が明けた途端ギンギラギンの太陽の日差しが皮膚をめがけて突き刺さってくる。UVカットの長袖も暑くて着たくない。日傘にサングラスそして長めの手袋で日差しを遮れるだけ遮って、おまけに日影を縁って患者さん宅へ訪問をしている。

 といっても、私は夏が大好き。暑いのは全く平気。なぜって恋の季節だから……。もう関係ないかもしれないけど……。暑いと感じる前にどっぷりと汗をかくタイプの身体なので、顔を真っ赤にして体内の温度が上昇してフーフーと暑がるタイプではない。クーラーは高めの設定温度でも大丈夫。

 しかしながら、汗の量は半端じゃない。それも頭部から首にかけて大量に汗をかく。自分ではまだ暑いと感じるまでにポタポタと汗が落ちてくる。急に落ちてくるので恥ずかしいときもある。

 私の夏のアイテムはおしゃれなタオル。おしゃれでないとオッサンに見えてしまう。だからおしゃれなタオルなのである。それもシュシュで止めるのがお気に入り。去年までは100円均一のシュシュであったが、今年は300円均一で購入した高級感のあるシュシュで止めている。そのタオルがみるみる濡れていく。髪の毛がボトボト。昼過ぎには汗が結晶化現象で白く固まっていく。

Tさんは一日中ベッドで寝たり座ったりの生活

 もう85歳になるTさん。独居。要介護度は3。一日中ベッドで寝たり座ったりの生活である。ベッドから離れるのは、トイレに行くときや食事をするときだけ。杖を突き、ベッドの柵や手すりを辿りながら伝え歩きをする。変形性膝関節症と腰椎の圧迫骨折を起こしてから体動時の慢性的な痛みにずっと耐えている。
 

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