あなた(@_@)の知らないあはきの世界 2022年4月28日

あはき人生相談~香食のけむり~ 第2回

長年苦しんでいた慢性腰痛が治ったと喜ばれ、
面はゆいのですが…

ともともクリニック人生相談部


患者さんから長年苦しんでいた慢性腰痛が治ったと、とても喜ばれました。ぼくもうれしかったのですが、なにか面はゆいです。このようなときにどのような言葉を返したら良いのでしょうか。(卒業1年目の春 T鍼灸師)

えらいですねえ。感心しました。たいていは有頂天になって、「誰も治せなかった〇〇を治したぞ!」と言いふらす人が多い中で、とっても鍼灸師にあるまじき態度です(笑)。就職してすぐに怒られるよりは、皆の前で褒められる方が良いには決まっていますが、褒められたりすることに慣れていない初々しさに微笑ましさを覚えました。

 私も未だに大仰に感謝されると何か気まずい思いになることもしばしば。その時に必ず患者さんに返す言葉がありますので伝授しましょう。
 
 患者さんからの褒められる言葉で、他の患者さんや仲間に聞かれて一番気まずいのは何てったって「先生は神の手ですね!」と言われてしまった時です。施術者の力量ではなく、鍼灸の力で治っているというのに! つまり、鍼灸治療にとっては簡単な疾患を治したときのことです。例えば、上殿皮神経痛や後頭神経痛などですね。西洋畑では難治でドクターショッピングをする筆頭にあげられる疾患ですが、鍼灸では実に簡単に治ってしまいますよね。数回の治療で治るので、そりゃあ喜ばれます。そんな時に返す言葉。

 「いやいや、同じ神の手でも、僕のは少し違いますよ。“a sheet of paper” “a sheet of paper hand”の方ですよ~。おなじ”かみ“でもちょっと違います。」 笑ってくれます。

 二つ目は大袈裟に御礼を言われた時に返す言葉。

 「〇〇さんは忘れてしまっているかも知れませんが、僕はあの時のうさぎです。猟師に追われて木の株にあたり転んだ時に、助けてくださって有難うございました。今生、恩返しに参りました。」しばらくキョトンとした後、大笑いになります。

 しかし、Tさんの治療家として最初の春での最初の褒め言葉。もっと素直に喜んでも良いでしょう。僕の好きな万葉集の歌に「吾はもや安見児(やすみこ)得たり皆人の得かてにすといふ安見児得たり」があります。※安見児(やすみこ、個人名か?)

 歌の意味は「私はついにあの娘を得たぞ! 他の皆がなかなか得ることのできないあの娘だぞ!」

 歌の主は、あの「時の権力者」である藤原鎌足です。田中角栄のイメージですね。何とまあ、おおらかな歌でしょうか。

 Tさんももっと素直に喜んで叫んでよろしいのかと思いますよ。どうぞ、楽しい治療家人生をスタートさせてください。

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