あなた(@_@)の知らないあはきの世界 2022年5月6日

あはき人生相談~香食のけむり~ 第3回

鍼治療後のだるさは瞑眩ですか?

ともともクリニック人生相談部


「鍼治療した後、体がだるくなってしまいました。瞑眩(めんげん)と言って治療効果の現れの一つと言われましたが、本当ですか?」(いろいろ経験したい鍼灸学生)

瞑眩とは、証にあった治療(治療がその人の症状や体に合っている)にもかかわらず症状が悪化する現象で、その後に主訴や症状がすみやに好転する治癒機転のことです。瞑眩による症状の悪化は、例外もありますがたいてい2~4日ぐらいまでが多く、8日以上は続かないことが多いとされます。

 いくつかよく遭遇する例を挙げると①数年来の頭痛や生理痛が、月経血が多量に起こることによって治癒する。②漫然とあった痛みやしびれが 、治療により症状出現部位が明確になり、患者にとっては痛みしびれの認識がさらにはっきりしてくる。③皮疹が急速に悪化した後、すみやかに消失するなどです。

 そのため、有害事象(副作用)との混同があり、誤認識や販売促進の言い訳に使われることもしばしばあるのも注意が肝要です。しかし、瞑眩の多くは東洋医学的にも、西洋医学的にも説明が可能なことがほとんどです。先に掲げた例で順に説明すると、①瘀血(おけつ;体内によどんだ悪血)が大量に排除されて、症状の原因が取り除けた。②痛みやしびれの部位や出現形式が解剖生理学的に(教科書的に)正しくなってきた。③体の毒が裏から表に(体内から体表に)出て来た。つまり、治療者側が患者サイドに起きていることを認識しかつ把握しているかどうかが大切です。今の時代では、瞑眩もできるだけ起こさないように配慮しながら、コントロールする医療機関が多いことと思います。
 
 さて、鍼灸治療においては、初診の半分ぐらいの患者さんが最初の1~2回の治療後に、「かったるさ」や「疲労感」を覚えるようです。 初診時(生まれて初めての経験)以降はほぼ起きないのが不思議です。今申し上げた事柄は、よく遭遇しうる初診時の初体験治療後の「疲労感」であり、上段で説明した主訴や他の症状の増悪ではありません。鍼灸治療は広い意味では物理療法ですので、その後の治療でもオーバードーゼ(刺激量過多)であれば、生体側に慣れが生じるまでは疲労感は続く可能性はあるかと考えられます。

 ご質問者の詳しい状態は文面では分かりかねますが、通院するたびに仕事に差し支えるような疲労感が続くようであるならば何かが「普通ではない」と、少なくとも治療者側は思考しなくてはいけません。あるいは「疲労感」が主訴であるならば、ちゃんと診断できる医療機関にかかり直してください。

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