週刊 あはきワールド 2008年5月7日号 No.84

中医学と心理学の融合を目指す

国際中医心理学会2008が開催される

国際中医心理学会が中国・北京にて国際睡眠医学会との共催で開催された。アジアを中心に米国、欧州の各地から約200人が参加して4月25~27日の3日間の日程で講演や研究発表が行われた。研究発表の内容は主に、中医学古典にみられる心理学的内容の解釈や中医学臨床における心理学的知見の活用事例、中医学教育における心理学の導入など、中医学と心理学の融合を目指した取り組みや最新の知見を数多く聴くことができた。

 筆者がまず関心を持ったのは、五態人格測定尺度の開発に関する研究だった。15,000人の中国人を対象に質問紙による調査を実施し、調査結果をまとめたものだが、その信頼性・妥当性は検証中とのことで、その経過が報告された。次に目を引いたのは中医心理カウンセリングに関する研究だった。カウンセリングそのものが中国で広まりつつあることから、中国で保険が適用される中医心理カウンセリングには期待するところが大きいと感じた。発表の方は、心理療法の概説程度で終わってしまったのが残念だった。
 
 日本からは、春木豊・早稲田大学名誉教授、橋口英俊・ルーテル学院大学教授、石井康智・早稲田大学文学部心理学科教授、許雷・目白大学大学院生と筆者の5人が参加した。次回は2010年に成都中医薬大学中医心理学研究室、王米渠教授の下で開催される予定である。(奈良雅之・目白大学心理カウンセリング学科教授)



写真上:オープニングセレモニーの様子
写真中:会場で見つけた「中医心理学」の模式図
写真下:一緒に日本から参加した許雷さん(左)と筆者(右)



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