週刊 あはきワールド 2008年11月12日号 No.109


あん摩師は視覚障害者のみ

韓国の憲法裁判所が合憲判断



職業選択の自由か、弱者保護か――。視覚障害者のみにあん摩師の資格を限定している医療法第61条1項は職業選択の自由を侵害しているとする訴えに対し、韓国の憲法裁判所は10月30日、憲法に違反しないとの判断を下した。韓国内の新聞各紙が一斉に報じた。

 各紙の内容を要約すると、判決文では、一般の人がこの条項などによって職業選択の自由が制限されはするが、視覚障害者にはあん摩師以外に生計を保障する代案がほとんどなく、弱者を優遇する措置としてやむを得ない点などを考慮すれば、原告が主張するところの職業選択の自由や平等権が侵害されているとはいえないとした。

 この問題をめぐっては、2006年5月に憲法裁判所がいったん違憲の判決を出した。これに対し、あん摩師たちはソウルの漢江に架かる麻浦大橋で長期座り込みを始め、あん摩師が投身自殺をするなどの激しい抗議が展開されると、同年9月には国会で、視覚障害者のみが資格を得られるとする法案(改定医療法)が可決された。晴眼者のスポーツマッサージ師らは改定医療法も職業選択の自由を侵害するとして訴えていた。




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