週刊 あはきワールド 2009年6月17日号 No.139

腰痛症に対する鍼灸治療効果の
エビデンスの現状について議論

第2回JSAM鍼灸国際シンポジウム開催される


セッション1「腰痛に対するRCTの現状」での一場面。
Adrian White氏のビデオ講演の様子
 「腰痛症に対する鍼灸治療効果のエビデンスの現状」をテーマに第2回JSAM鍼灸国際シンポジウム(社団法人全日本鍼灸学会主催)が6月12日、さいたま市大宮区の大宮ソニックシティホール2階の小ホールで開催された。スイス、ドイツ、カナダ、アメリカ、中国、韓国から招待された研究者を交え、「腰痛に対するRCTの現状」「中国、韓国、日本におけるデータベースに基づいた腰痛治療法の紹介」「シャム鍼について」の3つのセッションについて、活発なディスカッションが展開された。


     Konrad Streitberger氏(左)とClaudia M.Witt氏(右)

     Andrea D.Furlan氏(左)とKaren J. Sherman氏(右)
 セッション1「腰痛に対するRCTの現状」では、Adrian White(イギリス)、Konrad Streitberger(スイス)、Claudia M.Witt(ドイツ)、Andrea D.Furlan(カナダ)、Karen J. Sherman(アメリカ)の各氏がそれぞれ「腰痛総論」「腰痛に対するドイツ鍼治療試験(GERAC)」「慢性腰痛患者における鍼治療の有効性と有用性―鍼治療の日常臨床研究(ARC)と鍼治療のランダム化試験(ART)」「慢性腰痛に対する鍼治療のシステマティック・レビュー」「腰痛に対する鍼治療の臨床試験:RCTは鍼の効果について何を教えてくれているのか?」について20分ずつ発表したあと(Adrian White氏は欠席、録画ビデオで発表)、指定発言者として劉保延(中国)と津嘉山洋(日本)の両氏が登場。「中国における腰部脊椎症における鍼灸研究成果」と「鍼臨床試験の困難」についてそれぞれ発言し、最後にClaudia M.Witt氏と山下仁氏の司会によるディスカッションが行われた。


                 劉保延氏(左)と金容爽氏(中)と山下仁氏(右)


 セッション2「中国、韓国、日本におけるデータベースに基づいた腰痛治療法の紹介」では、劉保延(中国)、金容爽(韓国)、山下仁(日本)の3氏が登壇。「中国における腰痛に対する鍼灸治療」「韓国における腰痛に対する鍼治療」「臨床研究論文からみた腰痛に対する日本の鍼灸治療」についてそれぞれ発表したあと、金容爽、形井秀一両氏による司会でディスカッションが展開された。


         川喜田健司氏(左)と高倉伸有氏(右)
 セッション3「シャム鍼について」では、Konrad Streitberger(スイス)、高倉伸有(日本)、川喜田健司(日本)の3氏がそれぞれ「皮膚に刺入しないシャム鍼」「ダブルブラインド(術者―患者マスキング)プラセボ鍼」「シャム鍼の持つ生理学的作用機序と臨床試験のための新しいシャムデバイスの提唱」について発表。そのあと、Karen J. Sherman、津嘉山洋両氏の司会でディスカッションが繰り広げられた。

 なお、このシンポジウムの詳しいレポートは次号で紹介する。

◎第2回JSAM鍼灸国際シンポジウムのHP:http://taikai.jsam.jp/symp/



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