週刊 あはきワールド 2009年10月14日号No.154

「鍼灸だから治せる」をテーマに
全国から首都東京に集う

第5回社団法人日本鍼灸師会全国大会開催される


            開会式の様子

第5回社団法人日本鍼灸師会全国大会(東京大会)が10月11、12日の両日、東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで開催された。「鍼灸だから治せる-21世紀の医療と鍼灸師-」をテーマにシンポジウムや特別講演、教育講演、現代鍼灸トピックスなどが行われた。

 3題用意されたシンポジウムのうち、シンポジウムⅠのテーマは日鍼会設立当時からの悲願でもある「鍼灸師法」。冒頭で厚生労働省医政局医事課課長補佐の柴山圭広氏が2003年に厚生労働大臣宛に出された「一部法改正の要望事項」について厚生労働省の見解としてほとんど「難しい」という現状を説明したあと、シンポジストの山口県鍼灸師会会長の河野紘氏と日鍼会組織局青年部の重田栄一氏の2人による発表をもとにテーマに沿ってフロアを交えて活発な議論が展開された。シンポジウムⅡでは鍼灸医療推進研究会による「国民のための鍼灸医療推進を目指す-2007~2008経過報告と将来的ビジョン」が行われ、シンポジストは小川卓良(同研究会研修作業部会部会長)、川喜田健司(同研究作業部会部会長)、大口俊徳(同普及啓発作業部会部委員)の三氏が務めた。シンポジウムⅢは「折鍼事故を防ぐために何をすべきか?」をテーマに、池田教克(日本鍼灸師会リスクマネジメント委員)、神田善昭(セイリン株式会社)齋藤健司(株式会社カナケン)の三氏が登壇。鍼灸師、鍼製造、機器メーカーのの立場からそれぞれの取り組みについて発表・議論した。


        シンポジウムⅠで発表した三氏(左から柴山圭広、重田栄一、河野紘の各氏)



   特別講演・菊地臣一氏


現代鍼灸トピックス・山口智氏
 特別講演は福島県立医科大学理事長兼学長の菊地臣一氏による「腰痛の病態と治療-新しい概念と戦略」。菊地氏は腰痛の考え方も治療法も従来とがらり変化してきていることを国内外の最新情報を交えながら解説した。教育講演では、東京女子医科大学付属青山女性・自然医療研究所 自然医療部門 准教授の川嶋朗氏が「21 世紀の医療と統合医療-統合医療を担う鍼灸師を考える」をテーマに講演した。現代鍼灸トピックスでは、埼玉医科大学東洋医学科主任の山口智氏が「脳血管障害に対する鍼灸治療―脳血管の神経支配と鍼治療効果―」について分かりやすく説明した。

 このほか、ワークショップ「今、提案できる鍼灸医療-受療ケースの提示-」、保健局講座「鍼灸師の介護保険-地域支援事業への参入-」、臨床研講座「頚・上肢痛の鍼灸臨床」なども行われた。


日本鍼灸師会のHP:http://www.harikyu.or.jp/



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