週刊あはきワールド 2016年9月14日号 No.489

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.29-2

アレルギー性鼻炎はこう治す!(その2)

~花粉症を中心としたアレルギー性鼻炎の症例~

万松寺鍼灸治療院不老閣院長・万松寺鍼灸勉強会梁山主席講師 伊藤和真 


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 先週号では、「花粉症を中心としたアレルギー性鼻炎に対する鍼灸治療」について解説した。今号では「アレルギー性鼻炎の症例」を紹介する。

2.症例

 次に症例を示していきたい。

【症例1】今、起こっている鼻漏、鼻閉、目痒の症状を改善した例
患者:女性 30歳代。

 10年以上前から春の花粉症を発症する。3月頃から鼻漏、鼻閉、目痒が発症する。特に仕事が忙しいときに症状が強くなる気がする。最近は抗アレルギー剤を服用しているが、あまり効果を感じない。現在、花粉症が出ている。症状改善を希望している。

 食事は朝食なしの二食が多い。もともと過食傾向であるが、最近は過食にならないように気をつけている。睡眠は5~6時間。就寝時間は1~2時が多い。

舌診:舌質は暗い淡紅色。色に鮮やかさが少ない。舌尖紅。軽度の歯痕あり。やや厚い白苔。

脈診:浮位から沈位で脈拍を感じる。浮位で脈力を少し強く感じる。全体に少し硬い脈。

原穴診:太衝…左右とも皮膚表面に緊張あり。皮下に硬結あり。太白…左右とも皮膚表面に発汗と軟弱あり。合谷…左右とも皮膚表面に緊張あり。

 体の状態として、中医学的視点では肝鬱気滞と比較的軽度の脾虚湿盛を考えた。患者の希望により、短時間で治療効果を出すことを考え、「今、起こっている症状に対する治療」を行った。
 

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