週刊あはきワールド 2016年9月21日号 No.490

在宅ケア奮闘記 その117

真夏のお引っ越し

~旧居のゴキブリと新居の滑る床~

訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 


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 立ち退きで8月中に引っ越しを言い渡されていたNさんは79歳女性、独居。近くに娘がいるが、自身の家庭や仕事があるので母親の介護はできない。

 「要介護3」で、日中はほとんどベッドで過ごし、室内の手すり、ベッドの柵やテーブル・タンスなどを伝いながらトイレまで行くことができるが、下肢の筋力低下が著しいので、支えがないと自力では立っていられない。

 結婚してから慣れ親しんだ借家が老朽化で、もうすぐ取り壊しが始まる。先々月、2階の住人が施設に入居し、この長屋に住んでいるのはNさんだけになってしまった。1人でも別の人が住んでいるうちは心丈夫だが、8世帯の居住環境で1人だけになると心細い。

Nさんも私も大嫌いなゴキブリが増える

 1世帯減り2世帯が減り……と思っている間に、ゴキブリの数が多くなったそうだ。食料がなくなってくると集中するのだろうか。トイレに入ったときに出たそうだ。「……」ではなく、「ゴキブリ」。
 

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