週刊あはきワールド 2016年10月5日号 No.492

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.30-1

病症(病名)ではなく病態を治す!(1)

~病態を治療するということ~

大阪漢方鍼医会 森本繁太郎 


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はじめに

 私は、はばかりながら病症あるいは病名を治療するというような、決して今風な鍼灸治療家ではありません。したがって、このような企画を私の所に持ち込まれること自体、「あはきワールド」編集部は、本当に何を考えていらっしゃるのでしょうね。

 「可笑しい! 妙! 変! 不思議! 不可解!」

と言って一旦は辞退させていただいたのですが、「あはきワールド」編集部も流石さるものひっかくもの、転んでもただでは起きられませんでしたよ。

 「じゃあ、『体はこう治す』でお願いします」とこう来られましたからね。

 ということで、私の鍼灸治療に対する考え方・治療の仕方は、今時の鍼灸師に受けるようなものではないと思いますが、思いの丈をそれなりに書かせていただくことにいたしました。

1.病症を治療せずに、お前はいったい何を治療しているのだ?

 おそらくこのような疑問を持たれる方々も、たくさんいらっしゃるかと思います。 その昔は、この私も主訴を、それにまつわる病症を治したくて治したくてたまりませんでした。

 病症を改善すれば、患者さんから「先生、とても楽になりました。軽くなりました」というようなダイレクトな感謝の言葉を若造の私でもいただくことができます。地域の信用も安定した収入も得られるようになります。

 「こんな病症の患者をこんな風に治した」なんてな症例発表でもしようものならば、鍼灸師仲間からもシンパシーやリスペクトが得られます。そうなりますと、鍼灸師としての自信のようなものや地位のようなものが必然的に上がります。

2.そんなに美味しい道ならばなぜ続けなかったのか?

 なぜなのでしょうね?

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