週刊あはきワールド 2016年11月2日号 No.496

【新連載】『腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療』へのいざない 第1回

推薦の辞

~『腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療』より~

いやしの道創始者 横田観風 


 このほど、『腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療』を上梓いたしました。ここでは、本の紹介を兼ねて、本書から「推薦の辞」「自序」「跋文」を3回にわたって転載させていただきます。(編集部)

これは後世に大きな影響を与え、日本医学の底本となり、
世界を変えていく力となる書である

腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療(大浦慈観著)  現代社会は、急激なSNSの発達により、日々世界中を情報が飛び交い、良きにつけ悪しきにつけ、瞬時に同じ情報を共有できるようで、パソコンもできない私のごとき老人にとっては、時代の流れについていくのが困難になりました。

 今や東洋医学は、欧米諸国をはじめとして世界各国に受け入れられ、人々の健康と医療に役立っています。しかし、そのほとんどが、いわゆる中医学であり、日本医学の伝承者にとっては、少し歯痒い感じがしています。

 中医学は、古代の聖賢達が、易の思想に基づき、過去のバラバラな臨床体験を陰陽五行説、臓腑経絡説などを用いて整理し、膨大で確固たる体系に仕上げ、現代まで脈々と受け継がれてきたものです。そのような事情から、中医学は、理屈から入る初学者には入りやすいゆえに、多くの国で受け入れられているのだと思われます。

*      *      *      *      *      *

 日本医学はどうか? 歴史的にみれば、初めに中国から伝来してきたものですが、長く日本の風土で取り込んでいる間に、しだいに多様な展開を遂げたようです。そんな中でしだいに日本化され、さまざまな治療手段が生まれたのですが、あまりにも多種多様なために、どれが日本的なものか、なかなか確定できないのも、逆に言えば日本的なのかもしれませんが、それでは困ります。

 日本には、伝統的な道の文化があります。さまざまな武道や芸道と同じように、私は「日本的ないやしの道」を創成しました。今後、世界に向けて、中医学に対して日本医学を標榜するのに最適と思います。

 これは私自身の病気体験や臨床体験から、学んでいた観念的な理論体系が真実そのものでないことに気づき、より臨床に直結し、頭であれこれ考えなくとも、直接患者に手で触れ、目や耳で感じるままに診断や治療ができないものかと模索を続け、ついに「日本的ないやしの道」を完成させたのです。

*      *      *      *      *      *

 しかし、これまで「いやしの道」の世界を皆さんに分かりやすく説明することが全くできていませんでした。このたび、学識と臨床とともに経験豊かな大浦慈観君が、吾が門において「いやしの道」を踏襲した上で、さらに幻の杉山真伝流の原典を発見して深く研究し、さらにそれに端を発して未知の日本鍼灸の源流を解明するなど、独自の研究成果をも含め、そこに臨床体験から得たものを加味しながら、その一端を独自で描いた図を挿入して、広く深く分かりやすく解説してくれました。何ともありがたいことです。このような論考は、これまでに見たことがありません。

 本論の中に「私は師から受け継いだ腹診法を、もう少し自分なりにかみ砕いて、鍼灸学校の学生たちにも理解しやすいように整理してみました。本論文は、そうした作業の中からでき上がったものです」とあります。私は、必ずや、この論文が後世に大きな影響を与え、日本医学の底本となり、世界を変えていく力となるものと確信しています。

★『腹診による「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療』に興味のある方は≫≫ Click Here!

この記事に対するご意見やご感想をお寄せください≫≫ Click Here!




トップページにもどる