週刊あはきワールド 2016年11月9日号 No.497

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.31-2

本態性肩こりはこう治す!(2)

~中医+イルチム+奇経治療+経筋治療を駆使する私の治療法による症例~

森ノ宮医療大学保健医療学部鍼灸学科・日本臨床鍼灸懇話会理事 坂本豊次 


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 整形外科学会肩こりプロジェクト委員会による定義では、肩こりを原因別に分類し「原疾患の随伴症状である症候性肩こりと、原因が特定しにくい本態性肩こり、および心因性肩こり」に分類しています。しかし、実際の臨床では原因が混合して、3分類のどれに該当するのか簡単には区別できず難渋することも少なくありません。

 本稿では本態性肩こり(不良姿勢や運動不足、過労、精神的ストレス、寝不足、寒冷環境、加齢などが誘因となる可能性が推測されている)に対しての診方を現代医学的立場と東洋医学的観点の2面から解説し、かつ中医弁証における気虚、気滞による肩こりを特に取り上げ、その治療法について解説してきました。そのため提示する症例も、気の変調による本態性肩こりに限定して典型例を報告してみます。

気の変調による本態性肩こりに限定して典型的な症例

 症例は31歳の公務員(独身)で、初診は201X年7月17日。

 鍼治療は2年前に経験したんのですが、そのとき痛くて1度だけの受診だったそうです。今回、父親の紹介で来院した患者さんです。

 主訴は肩こりと頭痛です。家族歴に母親が前兆のある片頭痛を持っています。

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