週刊あはきワールド 2016年11月23・30日合併号 No.499

Let’s はりきゅう遊学 第30話

世界鍼灸学会連合会学術大会(東京/つくば)2016を思考する

~美しき鍼灸・持続可能なヘルスケアと養生~

お灸とハリ治療の専門家 福島哲也 


◎過去記事≫≫  もっと見る
 
 先日、日本の鍼灸業界にとっての「重大ニュース」であり「メインイベント」とも言える世界鍼灸学会連合会学術大会(WFAS)が、茨城県つくば市のつくば国際会議場で開催されました(運営スタッフおよび関係者の皆さん、大変お疲れ様でした)。私も2日間ともに参加してきましたが、当初は心配された参加申し込み人数も、蓋を開けたら想定外の1700人以上の大盛況だったそうです。おそらく、「WFAS(うーふぁす)」が業界(一部の鍼灸師)における今年の流行語大賞ではないでしょうか。

美しき鍼灸

 今回の大会テーマは、「美しき鍼灸」(The Art of Acupuncture and Moxibustion)でした。さて、美しき鍼灸とは何なのでしょうか? 名人のような見事な手さばきと高い治療効果のことなのでしょうか?

 会場で、すべての講演や実技セッションや一般発表およびポスター発表を一人で見ることはできませんでしたので(物理的に不可能)、抄録集から一部引用させてもらうと現代の日本において行われている鍼灸療法は、以下の3つに大別できるとありました。

①古典理論に基づいた鍼灸
②現代西洋医学理論に基づいた鍼灸
③両者を併用した東西折衷の鍼灸

 また、日本鍼灸の特徴として、つぎのようなことが挙げられていました(お灸についてのことは、あまり触れられていませんでしたが……)。

・使用する鍼が細いこと
・刺入深度が比較的浅い
・得気を必ずしも求めない
・刺入部位を経穴に限定せず、触診によって検出される圧痛、硬結、
 周囲の性状と異なる反応点などを用いること
・患者の心地よさを重視すること

 ここで、各項目についてちょっと考えてみたいと思います。
 

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる