週刊あはきワールド 2016年12月7日号 No.500

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.32-1

不妊症はこう治す!(その1)

~不妊症に対する私の中医学的鍼灸治療法~

三旗塾 金子朝彦 


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 昨今、不妊外来と併用しつつ鍼灸治療を選択する人が増えている。当院も例外ではなく、相応する患者の9割強がこの病院との併用型である。そのうち約3分の1の方がAIHの段階、残りの方々はIVFの時期と重なる。タイミング療法の方もいるが稀有である。つまり不妊外来の成績が思わしくなく、一定期間を過ぎた後に確率向上を求め、鍼灸治療を選択する患者が多いということになろうか。そのためもあり、来院時の平均年齢が40歳を超えており、時間的猶予を考えると、単純に補腎や補血というわけにもいかず、きめの細かい分析が必要になる。

 婦人科治療では、一般に月経にまつわる諸症状を拠り所に弁証する。経量、経質、経色、疼痛表現、血塊の有無やその形状、これに月経日数、月経周期などが加わる。さらに不妊治療では基礎体温表(以下はBBTと略称)の読み方が弁証の有力な手掛かりとなる。一部を提示することで読者諸氏の一助になればと願う次第である。

経血の状態を中医的文脈で読む

 月経周期は月経期、増殖期、排卵期、分泌期の4つの段階に分ける。月経期はその少し前からプロゲステロンが減少する。当然、子宮内膜の維持が不可能となり、経血という形で排出されることになる。平均5~7日ぐらいは続く。

 筆者は、この20年ぐらいの臨床経験から、月経期および排卵期から直に子宮の状態を弁証し、基礎体温表の周期、体温の高低などから臓腑と子宮の病理関係を推理することが多い。

 近年の傾向として、子宮内の血瘀の方が増えているように感じている。

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