週刊あはきワールド 2016年12月14日号 No.501

治療家のためのセルフエクササイズ 第8回

前額面のアプローチ(1)

~肩の左右差~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


◎過去記事≫≫  もっと見る
 
 私たちが、よくバランスについて論じるときには、前額面上のいわゆる左右差を示すことが多くあります。一般には、体は左右のバランスが良いに越したことはありませんが、必ずしも左右が全く同じである必要はありません。それは、体の内部に位置する内臓をみても明らかです。一つしかない大きな内臓も存在しますし、また、二つある臓器の場合も、位置や形は左右対象ではありません。もともと、人には右利き、左利きがあり、明らかに左右の使用頻度が違うので、左右差があるのは自然なことかもしれません。しかしながら、体に大きな左右差があり、体に痛みが出ていたり、使い方が片寄っていたりする場合は、バランスをとり、自然の状態に戻した方がよいことも多いと思います。

 例えば、肩こりは、多くの人が常に片側の肩がこっていると訴えています。両方の肩が、こっている場合は、首のこりからきている肩こりと考えられます。片側の肩がこっているのは、そちら側の肩が常に力を入れている状態を強いられているためです。

 肩の力が抜けない原因の1つとして、こうすることで体を安定させているということが考えられます。つまり、本来の体の中心軸である腹部の安定が足りないのです。その不安定さを肩の安定で、代償している可能性があります。そのため、肩こりの場合は、必ず腹式呼吸がしっかりできているかどうかを確認することが大切です。私たち治療家も、難しい疾患に出合った時など、頭を悩ましながら施術を行うために、気がつけば浅い呼吸を繰り返していることもあるかもしれません。

 腹式呼吸をしっかり行っても肩こりが残る場合は、完全に片方の肩に力を入れる癖がついていることが考えられます。このようなときには、力が入っている肩に対してアプローチします。

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる