週刊あはきワールド 2016年12月21日号 No.502

在宅ケア奮闘記 その120

ポータブルトイレは高さが大事!

~レビー小体型認知症のCさんが身をもって教えてくれた真実(下)~

訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 


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立てない! Cさん、台所の椅子に座ったまま動けず

 腰椎の圧迫骨折で2カ月入院していたCさんが退院してきた。実は、本人が帰りたいと言っていたが、近くに住む家族は介護が大変だという理由から老人保健施設への一時的入所を提案していた。ところが、本人が頑として拒否。自宅へ帰ってきたのだ。

 レビー小体型認知症は相変わらずだが、Cさんは病院では歩行器を使えばトイレに行くことができるようになっていた。独居で生活を継続するには自分がトイレで用を足せるか、足せないかが大きな分岐点である。

 介護保険で要介護5の場合、1カ月で約42万円分のケアプランができるとして1割負担で42,000円の自己負担。もちろんこれは介護事業者に支払う金額で、ほかに家賃や食費などの生活費、医療は別会計である。介護保険を利用できれば楽だが、負担も大きい。

 さて、Cさんは退院して3日は何とかトイレまで歩行器を使用して通っていた。しかし、台所の椅子に座ったまま立ち上がることができなくなってしまった。嫁さんとヘルパーとでようやくベッドまで移動させて寝かせることができた。トイレには行けなくなり、おむつをすることになった。Cさんは「情けないわ」と言って泣いている。「先生、何とかして。死にたいわ」と言ってまた泣いた。

 足のマッサージをすると気持ちも落ち着き、嫁さんやヘルパーさんも交えて今後の事を話し合った。

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