週刊あはきワールド 2017年1月4日号 No.504

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.33-1

不安障害患者の鍼灸治療(1)

~文明病に悩む現代日本…鍼灸師にしかできない役割~

日本伝統鍼灸学会評議員・経絡治療学会理事・平脈診研究会 真鍋立夫 


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 高度文明社会の現代日本、世界に先駆けた高齢化社会、人々はさまざまな非健康的生活環境に悩まされています。高齢化した人々は生きがいのある目的的人生と人格の尊厳を失い無気力にさらされています。加齢のためと文明病と言われる不自然な生活習慣のために、肉体は自然な老人の健康状態を逸脱した多臓器にわたる失調による不定愁訴のために健康不安に苦しんでいるのです。

 しかし現代医学はそれを改善できず、たださまざまに表れる症状に対する対症療法に追われるばかりで、しかもその治療効果は非常に効率が悪いようです。いわゆる薬漬けの状態に追い込まれ、人々は副作用をはじめとした薬害や投薬禍に悩まされているのが現状です。

 これらに対して、東洋医学の哲学鍼灸医療はこれら老人の無気力に起因する不安障害などにどのように関与し、その悩みを改善する救世主として、いかなる役割を果たすことができるのでしょうか?

 我々は、現代医学とは一線を画した東洋医学体系に基づいた診断学と治療学を敢然と駆使することによって、現代の行き詰った医療に風穴を開けることができるのです。

 老人にかかわらず、たとえば小児の便秘や無気力症状に対して、ただただ便秘に硫酸マグネシウム、無気力症状を表す小児の血圧が低いからと言って昇圧剤を投与するなど、東洋医学的に診断すれば、腎や脾の陽虚のための無気力であったり、肝気の停滞による疏泄不調による便秘であったりと種々考える余地があるのにもかかわらず、ただ単に対症療法的に症状に対してだけ目を向けて、症状のみを捻じ曲げて改善させようとするような現代医学のありさまを見ていたら、もっとも現代医学のありさまがすべてそのようであるとは言いませんが、さらには子供に安定剤を投与しようとするようなこともしばしば見られるのですから、このようなことは改善しなければなりません。東洋医学的考えで対処すれば治せる症例も沢山あるはずです。

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