週刊あはきワールド 2017年3月8日号 No.513

■インタビュー 在宅ケアのパイオニア(西村久代氏)に話を聞く

在宅ケアにまつわる「あれ」「これ」が変わった?

 【聞き手】あはきワールド編集人 


 今でこそ、あはき師が行う在宅ケア(訪問鍼灸マッサージ)は全国に広まったが、その草分けは大阪だった。そして、その大阪で中心的な役割を果たしたのが、『あはき師のための在宅ケア実践マニュアル』などの著者として知られる西村久代氏だ。西村氏はまさに在宅ケアのパイオニアであり、生き字引である。今号では、そんな西村氏に、在宅ケアの昔と今を比べて「変わったこと」について、いろいろ聞いてみた。

 

西村久代(にしむら・ひさよ)

  1957年、小樽市生まれ。79年、関西医療学園鍼灸マッサージ師科卒業。81年、千寿治療院開業。84~99年、(社)大阪府鍼灸マッサージ師会理事(在宅ケア部長)。92年、訪問リハビリ研究センター設立(代表取締役)。97~99年、(社)全日本鍼灸マッサージ師会理事(介護部長)。2008年~現在、(公社)大阪府鍼灸マッサージ師会副会長。著書に『あはき師のための在宅ケア実践マニュアル』『AZP理論に基づく変形徒手矯正術』『誰でもできるトランスファーテクニック AZP介助術なら移動もおむつ交換も超簡単![DVD付]』(ともにヒューマンワールド刊)などがある。

 

セミナーは今でもドキドキ

―― 来月、西村さんを講師に迎えて「在宅ケア・変徒・トラ」実技完全習得セミナーを開催させていただきますが、振り返ってみると、西村さんとも長い付き合いだなあ、と実感しています。ヒューマンワールド主催のセミナーだけでも10年以上ですし、その前も入れたら、かれこれ20年近くなります。


西村久代氏
西村もうそんなになるんですか。そういえば、石井さんと初めて会ったのは1997年だったと思います。全日本鍼灸マッサージ師会の介護部長として理事に成り立てだったと記憶しています。在宅ケアのインタビューを受ける形で出会いました。石井さんが在宅ケアを世に広げた編集長です。

―― 私が広げただなんて…。いやいや、そんなことはないですよ。

西村その後、本の執筆やビデオの出演は石井さんにそそのかされて始めました。さらに、在宅ケアのセミナーをやってみないかとまたそそのかされて……。

―― そそのかしただなんて、人聞きの悪い……。

西村セミナーは、初めは人前に立つのも恐る恐るという感じで始めました。在宅ケアの素晴らしさを知ってもらいたい。鍼灸マッサージ師が誇りをもってできる仕事があることを伝えたくて、恥ずかしさをぶっ飛ばして、人に伝える仕事を始めました。今でもそうですが、セミナーの前はとても緊張してトイレに隠れていました。

―― 西村さんが緊張していたのですか?

西村してましたよ。セミナーは今でもドキドキしています。

―― そうは見えないですね。いつも、関西から来た、しゃべり慣れたお笑い芸人か、って感じですからね。でも、思い返してみると、セミナーの開始時刻ギリギリまで来ないことが多々あって、まだかまだかとハラハラしたことが何度かありましたね。あれはトイレに潜んでいたのですか?

西村そうなんです。「一度しか会えない人がいる。この一度にすべてを伝えたい。間違って伝えないように、100%伝えたい」。そう思えば思うほど緊張してしまうのです。最近は、緊張でなく動悸だと誰かが言っています。(笑)

―― 私もそっちが正解なような気がします。(笑)

西村あら、失礼な!(微笑)

AZPが在宅ケア関連セミナーを変えた!

―― いやあ、失礼しました。さて、今日の話題ですが、ずうっとセミナーを見てきて感じるのですが、「在宅ケア」にまつわるいくつかのことが以前と比べて何か変わってきたなあ、と思っています。その「変わったこと」に焦点を当て、お話を伺えたら、と思います。
 

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