週刊あはきワールド 2017年3月8日号 No.513

気の医学 臨床から診た世界 第27回

鍼とは何か

美的健康サロン 鍼灸希心院院長 安達一彩 


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定義

 鍼とは、生命エネルギーを阻害するエネルギー(病邪)を「出したり、流したり」また「真気(元気)を入れる」ことをもって様々な病状を治す医療器具である。気というエネルギーを対象に虚実を平均化することで解消し生命エネルギーの流れをスムーズに巡らせ健康を回復する目的で使われる。なぜ鍼が効くのか。それは病気の捉え方による。物質的な要因から診るのではなく、エネルギー的視点に立ち、病因の気の虚実を解消するに適している。体内に入った「冷え、風邪、意識」というエネルギーによる虚実反応を解消するのに威力を発揮する。

金属と形

 金属(金銀など)と形態には気を伝達、融解する特有の気能があって、それ故に様々な形を持つ鍼が作られてきた。古代中国では刺入型、切開型、接触型に分かれる九種類の鍼を用いていた。どれも生体内外の気血の滞りを解消するに相応しい形をなしている。刺入型は生体内の気の凝縮を解くのに、切開型は膿や瘀血を処理するのに、接触型は病邪の排出や気の巡りをスムーズにするのに適している。刺さないで痛くないため無痛鍼とも呼ばれる。日本では、刺入型を主として毫鍼(ごうしん)が使われている。鍼管(しんかん)の中に入れて「ポンポン」と押して刺入するタイプである。いずれにしても、病に現れる虚実反応を鍼でもって解消し、生体の気の不調を整えるのに使われる。現在三パターンのすべての鍼を使う人は少ない。

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