週刊あはきワールド 2017年3月22・29日合併号 No.515

AZE SHIATSU(阿是指圧)の神髄 その21

アンバランスの要因②…体の前面、体の後面のアンバランス(17)

~肝腎要と腹部の指圧~

日西指圧学院 小野田茂 


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治療は肝腎要が基本

 治療の方法としては、色々なパターンがあります。肝腎要を基本のスタンダード治療として生徒に教えています。肝は肝臓、腎は腎臓を意味します。辞書を引くと肝心と書いてありますが、治療としては,肝腎を治めることを阿是指圧では重要視しています。

 経絡の胃経にある足の三里同様、ほとんどの治療のベーシックとして肝と腎を最初に治療して自然治癒力を高めます(図1、図2)。


図1                             図2
















 治療の特徴としては、身体の虚実の関係を重要視します。身体の前面を虚、身体の後面を実とします。体の前面と後面のバランスを整える意味で各面の同じ臓器、例えば肝部の状況を判断して治療をします。すなわち腹部の肝部の治療、背部の肝部の治療をします。そして遠隔治療として肝部であれば経絡から考えて足部の親指周辺の肝部の重要ポイントを治療します。腎についても同じパターンで治療をします。

 また患者さんが呼吸器系の疾患の症状が出ている場合,肝、腎、そして肺部の治療を背部、腹部、そして遠隔ポイント、この場合は手、足で分けると手にある肺部の重要ポイントを治療対象とします。

 消化器系の疾患を伴うようであれば,肝、腎、胃の背部のポイント、腹部のポイント、遠隔ポイントの虚実を判断して治療をします。

 また心臓疾患の場合は、メンタル系、フィジカル系に分けてこれも同じパターンで治療をします。

 消化器系の場合は、単純に胃腸系の問題、そしてホルモンのアンバランスからくる婦人病を主に治療をするパターンに分けてパターン別に治療をします。

 肝腎肺、肝腎心(メンタル)、肝腎心(フィジカル)、肝腎胃(消化器系)、肝腎脾(ホルモン系)のパターンが考えられます。

 虚実のバランスを整えることが、身体が持って生まれて所持している自然治癒力を普段の状態に維持することを可能にしてくれます。治療目的はあくまでこのことで、痛みを追いかけたテクニックを駆使しての治療とは根本的に異なります。

 それでは,生理学的作用をもとにして背部と腹部、そして遠隔部のそれぞれの反射ゾーンの虚実を判断しながら、バランス維持して健康な体を維持するにはどういう治療が必要でしょうか(図3、図4)。

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