週刊あはきワールド 2017年4月26日号 No.519

AZE SHIATSU(阿是指圧)の神髄 その22

アンバランスの要因②…体の前面、体の後面のアンバランス(18)

~肝腎要と腹部の指圧 パート2~

日西指圧学院 小野田茂 


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2.腎

1)腎臓の働き
Ⅰ)西洋医学における腎臓の働き
 生理学的に腎臓は尿を生成することによって、体内で生じた老廃物(たんぱく質の分解で生じる尿酸、尿素)、有害物質、過剰水分等を体外に排出します。また体内のPH、浸透圧、電解質のイオン濃度を常に一定に保ちます。

Ⅱ)東洋医学における腎臓の働き
 老廃物や過剰水分の排出のほかに腎の意味は、男女の生殖機能の正常、異常を意味しています。例えば腎虚といえば、不能やセックスの願望がないこと、前立腺肥大症があげられ、女性は器官の障害として筋腫が代表的です。また原始本能の一つであるセックスのコントロールが腎虚を防止するといわれています。

2)症状
 主な症状として、背部(特に腰部)のこわばり、耳鳴り、下腿筋の萎縮(脚に力が入らない)、インポテンツ、残尿感、生殖ホルモンのアンバランスにおける障害等があります。

3)副腎
 腎臓は横隔膜の真下に位置し、左右二つあり、左と右を比べると左のほうが若干上方に位置します。副腎は、腎臓のすぐ上にあり人の生命維持にきわめて重要な臓器です。表面は副腎皮質、内面は、副腎髄質で構成されています。副腎皮質は、コレステロールを原料にステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)を分泌します。副腎皮質ホルモンはナトリウム、カリウム、水分のバランス調整、糖利用の調整、血圧を正常に保つ、ストレスから体を守るなどの機能があります。

 副腎髄質の機能は、アドレナリン、ノルアドレナリンを算出します。アドレナリン、ノルアドレナリンは神経伝達物質です。アドレナリンが放出されると心拍数、血圧を上昇させ、また血糖値を上げます。ノルアドレナリンは、人の意識や思考を活性化させます。

 特に副腎疲労症候群は指圧の適応症と言えます。

 副腎疲労の特徴として

①疲労感
②睡眠障害
③気分の低下(落ち込み、うつ的症状)
④ホルモンアンバランス(性欲減退、婦人病)
⑤免疫力の低下 
⑥嗜好の変化


等があげられます。

 また少数ではありますが、線維筋痛症、リウマチなどの自己免疫疾患、癌なども引き起こします。一番の原因として精神的ストレスがあげられます。過労、睡眠不足、または精神的ストレスに伴う肉体的ストレス、生活習慣病など総合的にストレスが蓄積してこのような症状が現れます。

 このような症状が現れたら大方が腎の問題であり、基本治療である肝腎治療が優先されます。腎経と陰陽の関係にある膀胱経も注視する必要があります。腎経、膀胱経は精力、気力、自律神経、腰の痛み、お血、冷え、血の道症(子宮筋腫、子宮内膜症、不妊症)等の症状が現れやすいと言えます。

4)治療
Ⅰ)背部の治療

腰部 (第1~第5腰椎間)部の脊柱起立筋(内側、外側、筋腹)の三行線。特に外側の膀胱経の志室、内側の第5腰椎と第1仙骨間、膀胱経の関元兪、腸骨稜(5点の最も高い部位)3点目の卵巣ポイント(腰痛ポイント)の3点を結んだ三角形の中心のポイントを重要ポイントとします(図1、図2)。

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