週刊あはきワールド 2017年5月3日号 No.520

Dr.シノハラの鍼灸徒然草 第1話

不思議! 「疏通経脈」の成せる技

~液門への皮内鍼のみでインピンジメントによる頑固な肩関節痛が劇的に消えた!~

九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科 篠原昭二 


インピンジメントなんですが…

 とある講習会の折、デモンストレーションの最後に登場したのが「インピンジメントなんですが…」と訴える若い男子学生だった。この学生の右肩関節を外転すると、外転70度ぐらいで痛そうな顔をしてこれ以上挙げられない、とのこと。

 そこで、インピンジメントであれば腱板部の異常が生じやすいので、肩関節を他動的に伸展したときに、肩峰の前面に棘上筋腱部が出てくることから、「この姿勢で圧痛等の確認をすることが可能です」と言って触知すると、なるほど顔をしかめるほどの圧痛が観察される (肩関節外方から三角筋を押しつぶして圧痛を見る方法もないではないが、付着腱部しか観察できないこと、さらに三角筋や滑液包を介しての圧迫になることから正確さが問題となりかねない) 。

棘上筋腱の炎症を来す腱板炎と経脈・経筋・臓腑との関わりは?

 ところで、棘上筋腱の炎症を来す腱板炎はいったいどの経脈・経筋と関連しているのであろうか? 棘上筋腱の位置は肩峰のほぼ中央に当たることから手少陽経脈・経筋と深く関連することは疑う余地がない。一方、棘上筋の筋腹となると秉風、曲垣とも一致しており、手太陽経脈・経筋とも関連することになる。

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