週刊あはきワールド 2017年6月7日号 No.524

Dr.シノハラの鍼灸徒然草 第2話

太白への1本の鍼のみで内側膝蓋支帯の痛みが消えた!

九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科 篠原昭二 


膝が痛いんですが…

 知人の女性がある日、「あの〜、膝が痛いんですが…」と言ってきた。小生が鍼灸師であることは承知なのだが、鍼灸で効くとはどうも思っていないらしい。また、鍼をしてほしいのやら、診察だけしてほしいのやら、家庭療法を指示してほしいのやら、何が希望なのかもよくわからない。そこで、「どこが痛いのか膝の一番痛いところを見せてください」と言った。

 すると、恐る恐るズボンの裾をたくし上げて膝関節を露出して、膝蓋骨の内側付近を指さした。

内側膝蓋支帯の索状のスジに自覚的疼痛

 膝関節痛では、膝蓋大腿関節の炎症によって膝蓋靱帯付近の自覚的疼痛を訴えるケースが多い(炎症は膝蓋大腿関節であるが、痛みは膝蓋骨周囲ではなく膝蓋靭帯付近に自覚されるのが特徴)。また、内反変形があるケースでは、内側関節裂隙部や内惻側副靱帯部の疼痛を訴える。そこで、膝蓋骨を母指と次指でつまんで上下にこすって膝蓋骨辺縁部の疼痛の有無を確認した。しかし「痛くない」とのこと。さらに膝関節屈曲位で関節裂隙部から内側側副靱帯部の圧痛を確認したが、軽度の圧痛は認めるも「ここではない」とのこと。そこで、膝蓋骨と内側側副靱帯部のほぼ中央に位置する内側膝蓋支帯の索状のスジを圧迫したところ、「そこです、そこです」とのこと。

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