週刊あはきワールド 2017年7月19日号 No.530

全力で治す東西両医療 第17回

ともともクリニック全力カンファレンス中継(6)

~うんこドリルから、経穴効用(穴性)の解析手法を考える~

 (1)木村朗子(2)三井啓太(3)平岡遼(4)石川家明 


◎第16回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(5)
      ~風のように颯爽と感冒を診られる医療者になりたい~
      (木村朗子・三井啓太・石川家明)
◎第14回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(3)
      ~三井くんが研修にやってきたぞ、君はかっこいい~
      (木村朗子・三井啓太・石川家明)
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(1)木村朗子:ともともクリニック院長
(2)三井啓太:自治医科大学医学部5年
(3)平岡遼:ともともクリニックレジデント
(4)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表

 自治医科大5年生の三井君の研修もそろそろ終盤になってきました。前回は「風邪の病」から、感冒の話になり、「鍼灸院にカゼ患者がきたら認められている証拠であり、五十肩を治せたら一人前」という言葉を紹介しました。また、経穴処方の話になり、感冒もその症候分類の基本は寒熱であり、熱証の感冒と寒証の感冒によって、経穴処方が異なってきます。民間では、前者を「赤いカゼ」、後者を「青いカゼ」と称していました。言い得て妙ですね。

 今回は経穴のお話なので、4月から鍼灸師になった平岡先生にも参加していただきましょう。

■「先生」か、「さん」か?

三井初歩的な質問をしてよろしいですか? 発熱が明らかならば風熱、熱が上がってなければ風寒と考えてよろしいのでしょうか?

石川まあ、それでも間違いではない。平岡先生はどうですか? 国家試験合格してからは「さん」から「先生」に昇格です。

木村視聴していて気がついたのですが、NHKは最近、解説に出てくるゲストの先生たちにも「さん」づけにしているようですね。

石川ああ、そうなのか。こないだチャラチャラの女の子タレントが、その道のオーソリティーに〇〇先生ではなく〇〇さんと呼び掛けていたのを見て、すご~い違和感を覚えましたね。そうか、そういえば、みな「さん」づけだね。

木村会話では先生、と言っている場面もありますが、紹介の時には○○さんと訊くことが増えたような気がします。患者さんと対等な立場を示すという意味でしょうか。私は良い傾向だと考えています。

石川そうかなあ。善し悪しだなあ。

■感冒を風寒と風熱に分ける

平岡咽頭痛があれば「風熱」です。また、脈は浮数でしょうか。

三井さすがですね。なかなかそこまでは発想が及びません。

木村ベッドサイドでどんどん覚えるやり方でですね。

平岡教科書的には一般的な寒熱を覚えますが、臨床では疾患特有の寒熱を覚えなくてはならないことに気づきました。

石川確かに中熱、高熱は風熱証、低熱、微熱や無熱だと風寒証に鑑別する傾向がありますが、実は東洋医学は主観の医学なのですね。本人が熱っぽければ熱証、どんなに熱があっても寒いと言えば寒証なのです。それと、客観的な指標を組み合わせて寒熱を見極めなければいけません。他に何か指標がありますか?

平岡悪寒ですか?

木村悪寒は感染症の始まりにはつきものです。ただ、経験上、悪寒がいつまでも続くのは寒証が多いかも知れません。

石川もうひとつ大事なカゼの症状ですから鼻汁です。

三井鼻水と鼻汁は違います。鼻水はさらさらとして透明で量も多く、寒証です。鼻汁は粘っこく、あるいは色調が寒証の透明や白色ではなく、やはり白色から黄色、緑色、あるいは膿汁を含むものです。

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