週刊あはきワールド 2017年7月26日号 No.531

AZE SHIATSU(阿是指圧)の神髄 その25

アンバランスの要因②…体の前面、体の後面のアンバランス(21)

~肝腎要と腹部の指圧 パート5~

日西指圧学院 小野田茂 


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5.胃脾

1)胃脾の働き
 胃と脾を現代医学と東洋医学の2局面から考えていきます。西洋医学的見地と東洋医学的見地との見解の違いは、ほとんどの臓器でみられます。胃の場合は、消化吸収の働きを両方で謳っているのでイメージ的には一致しています。ただ脾においては、糖尿病予備軍が蔓延している現代において脾経の流れを改善することは膵臓の働きを高めてインスリン分泌を活性化させ糖尿病の防止および改善に寄与するということを前面に謳っています。この経絡に気血がしっかり流れていなければ慢性疾患の増加、すなわち自然治癒力(免疫力)の低下を招きます。ストレスと戦う現代人において重要な経絡と言えそうです。

 また血の道症すなわちホルモン関係のアンバランスを筆頭とした婦人科疾患を治療するには、今現在人間が置かれた状況を冷静に分析すれば、脾経を重要視した施術は当然のことと言えます。その点を十分に押さえる必要があります。胃、脾のマークするゾーン、ポイントをしっかり頭に入れましたか。

 それでは、胃のほうから見解を述べていきましょう。

 胃虚とは、消化、吸収の一般的な働きの低下、および慢性的(常習的)働きの低下によって現れる症状を指します。まずは、消化、吸収の働き、そして過程から見ていきましょう。

 消化吸収は、口腟、咽頭、食道、胃、小腸、(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(盲腸、結腸、直腸)、肛門までの消化器官で行われます。私たちが摂取する外からの栄養物は、消化腺から出る消化液(酵素)により低分子の物質に分解消化されたのち体内に吸収されます。吸収されに残りは肛門から排出されます。

2)症状
 虚実のアンバランスとして、現代医学の自律神経失調症(ストレッサーによる交感神経と副交感神経のアンバランス)により起こる主な症状は、消化吸収が遅い、ガスの蓄積、便秘、下痢など急性、慢性を問わず一般的な不快感、疼痛etc.などがあげられます。

3)背部ゾーン(図1)
Ⅰ)消化、吸収における内臓知覚が分布する脊髄文節
 消化、吸収における内臓知覚が分布する脊髄文節を挙げると――。
 

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