週刊あはきワールド 2017年9月6日号 No.536

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.41-1

若ハゲはこう治す!(その1)

~若ハゲ鍼灸を成立させるためにハゲのしくみを探る~

あい鍼灸院 天野聡子 


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1.やばい! 息子がハゲてきた!?

 私は息子と2人暮らし。息子30歳、独身。近所のコストコの契約社員である。ある日、2人で実家へ行ったときに私の母(息子からすれば祖母)が久しぶりに会う息子に「あんた、ハゲたんちゃう?」といきなりのド直球を投げた。

 家に帰って息子が「ハゲって鍼灸で治るん?」と言った。今までもそれなりに気にしていたらしい。私は毎日息子と一緒にいるのに気づきもしなかった。「ハゲてきた」その言葉は私にとって結構ショックだった。旦那がハゲるのはしょうがない。好きな俳優が発毛剤のCMに出ていても別にかまわないが、息子がハゲるなんてことあっちゃいけない。まだ独身である。まだ30歳である。いかん、いかん。それは許せん!

 「打倒!若ハゲ!」。おもしろそうだ。この命題に鍼灸師としてはちょっとウキウキした。調べてみるとネットには情報が溢れかえっている。まず、これらの情報を整理してみよう。

 情報を整理するにあたり、行きつけの散髪屋の理容師サトーに話をしてみた。なぜ私の行きつけが理髪店なのか? そこは今、重要ではないのでちょっと置いておこう。サトーは散髪屋の2代目理容師である。「一応、『ヘアコンサルタント』という資格は持ってるんだ」とサトーは言った。一応というのは、現場仕事が忙しく結局コンサルなどしているヒマなどないということらしい。しかし、その手で無数の他人の頭を触ってきたことは事実である。案の定、サトーは私の付け焼刃の「若ハゲ論」に興味を示した。

2.そもそも髪の毛は何のためにあるのか?

 「髪の毛は身体のゴミ箱なんだよ」とサトーは言った。髪の毛の一番の役割は「有害物質の排泄」である。

 生活する上で人体は有害物質を取り込んでしまう。それらが一定の量を超えて体内に蓄積されると健康上よろしくない。そこで身体はこれらの有害物質を髪の毛へ排泄する。髪の毛から覚せい剤などが検出されるのはこのためだ。「散髪は、髪の毛に貯まった有害物質を切り落とし排泄する大切な仕事なんだ」と理容師サトーは胸を張った。

 では、身体に貯まる有害物質とは何か。
 

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