週刊あはきワールド 2017年9月13日号 No.537

随想

Subcultural Acupuncture (その30)

~Come on, Aquheads!~

Body & Soul 箕輪政博 


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1.想起

 米国のロックバンド、Grateful Dead(Dead)。音楽を超えた文化現象として、自由の国、米国のシンボル的集団である。Jerry Garcia、Bob Weirらを中心に、カリフォルニアで1965年に結成された。ロック、ヒッピー、サイケデリア、フラワーチルドレン、ピース、ドラッグ、LSDといった当時のキーワードをすべて包括するバンド。独自の音楽スタイルを成し遂げたDeadはキャラクターを含む音楽を軸にしたビジネスも独創的であり、カウンターカルチャーを象徴する社会現象ともいえる。そんなDeadのファンをDeadheads(Heads)と呼ぶ。著明米国人で自認者も多いというHeadsは長時間におよぶDeadのライブを自由に楽しみ、ツアーに同行し寝泊まりを共にする者もいたという。日本でも蠢いているのは、あまり知られていない。

 サブカル鍼灸、Deadと鍼灸をどうやってリンクさせようか?

2.回想

 長時間のセッションから生まれたGrateful DeadのサウンドはRock、Blues、Country、Soul、Reggae、Jazzなどをリンクされたものといわれる。決してヒットチャートに登場するような曲はなく、一度聴いただけではカテゴライズできず、難解で複雑なコード進行と曲構成はポップスとはいえない。筆者も20代後半から3度目(の正直)にして、50代になって、やっとすっと体(心)に染み込むように消化できた。その虜になったら、もうたまらない。ライブにレコード、CDにキャラクターグッズなどに有り金をつぎ込むHeadsがいることもよくわかるのだ。すでに解散しているとはいえ、2015年に結成50周年記念、未発表ライブ音源80枚組、合計演奏73時間CDボックスセット! という驚異的な企画があった。これがセールスになりプレミアも付くというのが、根強い人気と指示をよく現している。

 しかし、最初はやはり、Deadのイメージ戦略として、おどろおどろしたドクロのイラストには引きます。さらにバラ、そしてテディーベアや亀というバンドイメージに?が浮かんでしまう。私だけなのか、はたまたこれが欧米流で日本人だから?なのか、音楽性とのギャップというか、どうも左脳で意味を考えると不可解なのだ。しかし、それが、楽曲の理解と心身への浸透ともに全く気にならなくなり、むしろ愛着を抱くのがDeadmagicなのかもしれない。

 よく、Deadは何から入ればいいですか、と聞かれることがある。これに答えることがまた難題。なんせ音楽性が多様でアルバム数は多いし、質問者の嗜好にもよるし、説明するのも無意味な気がして、結局はベスト盤から入るのが無難でしょ、ということになる(ベスト盤も数種類ある!)。しかし、Deadspritで考えれば、何をどう聞いても自由、楽しみ方も自由ということだろう。あなたが気に入ればそれでいい。

 おまけに、Deadの中心的メンバーJerry Garciaのソロアルバムがまたいい。これで、さらに深みにはまる。熊のようで少し強面な見た目とは乖離した、Jerryの天使のような歌声は、あなたの生き方を変えます♪

 筆者はまだまだ、Heads入門者の域、残りの人生、Dead研究に没頭するのも悪くない。いずれは、Deadの流れる鍼灸Clinicを構想中である。

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