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2017年11月15日号 No.546 | ||||||||||||
『入江FTシステム入門』へのいざない 上 方向性の定まらない鍼灸師が入江FTシステムを知る機会になれば!~『入江FTシステム入門』の「はじめに」より~田中寿雄 ツイート
間もなく、『入江FTシステム入門 初学者のための入江式経脈・経別・経筋・奇経治療』を上梓いたします。ここでは、本の紹介を兼ねて、本書から「はじめに」と「おわりに」を今号と次号の2回にわたって転載させていただきます。(編集部) はじめに![]() それでも「楽になりました。いいお仕事ですね。頑張ってください」と、温かい言葉をかけられると鍼灸師の卵には何にも増して力となる言葉でした。その反面、先人たちの症例を参考に取穴することで「鍼灸治療って、これでいいの?」と、自問しながらも研鑽すべき課題は何か? という思いに目を向けることがなかった状態でした。 鍼灸術は「術ありて後に学あり」の言葉を自分勝手に都合よく捉え、先人たちが継承してきた鍼灸術は経験を重ねて自得するものかも……と、卒業した年に鍼灸院を開設しました。 しかし、学校の庇護のもとで臨床実習していた技量は真剣に取り組めば誰もが1カ月もあれば修得可能なレベルと痛感するのに、月数は必要ありませんでした。 そのような心境の折、入江正先生が『経別・経筋・奇経療法』を自費出版されて鍼灸界に登場されたときでした。(※4版を出版後、医道の日本社から出版) 著書はそれまで参考にしていた内容とは違い、未知の鍼灸医療を垣間見た興奮に魅了されて現在も座右の書として迷ったとき、私の道しるべとなっています。 著書は鍼灸師として5年のキャリアで出版された内容で、誰も臨床に利用されずに埋もれたままであった治療法を古典の『霊枢』から発掘されて、2年の歳月をかけて治療システムを構築されたことに驚き、私は初心に返って学んでみようと取り組み始めました。 しかし、思い描く状況は容易に得られるはずもなく、歩みは牛歩に遠く及ばずカタツムリが好敵手の状況でありながら、暗中模索で投げ出したい思いはなく興味は増すばかりでした。入江イズムを理解し適切に対処するには、診察力の欠如が最大の課題だという思いがあったからです。 「初学者のため」と題したのはさまざまな鍼灸術の考え方が溢れている状況の中で、未だ方向性が定まらず悶々としている鍼灸師の方が入江FTシステムを知る機会になればという思いから、入江式に魅了されている一人としてガイドブックの役割を担うことができ、少しでも伝わるように努めました。 鍼灸医療が保持している不思議さ・凄さ・面白さ・難解さを日々の臨床で実感するたび、最先端科学を駆使しても未だ実証できない経脈を礎にして東洋医学を完成させた医人たちの叡知は2000年の歳月に風化せず綿々と存在している意義を入江FTシステムは気づかせてもらえたと思っています。 ★『入江FTシステム入門』に興味のある方は≫≫ Click Here!
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