週刊あはきワールド 2017年12月20日号 No.550

臨床に役立つツボの話 第4話

初めて鍼灸が効くと実感したツボ

~井穴、至陰、痞根、肩井、膏肓、胃の六つ灸など~

日本内経医学会 小林健二 


◎第1話 気至るツボ“太白”(首藤傳明)
 

【はじめに】

 20代、元気一杯な若いときは、ケガも病気も無縁なため、鍼灸師でありながら、鍼灸で自分自身を施術してもらうことはなかった。30歳を過ぎ、年相応に体に変調が起こり、鍼灸で自分自身の体を治してもらうと〈ツボの有り難み〉が分かってくる。今年で62歳、最近では昨年、〈五十肩〉を患うことになった。なるほど、痛いものだ、夜も寝られない、着替えが一苦労、何十年も臨床で五十肩の患者を施術していながら、どこのツボがどれだけ効果があるのか、感覚として本当のところは分かっていなかった。いわゆるツボの〈効果〉や〈妙技〉は、自分が年を重ねて理解できるところがある。自己の体験を通じて思い出のあるツボ、忘れられないツボ、そして臨床に役立つツボのいくつかを紹介してみたい。

【経験談】

1)井穴
 小学6年生の春、手足に〈しもやけ〉ができ、とてもかゆい。冬は寒くても練炭こたつ、火鉢一つの暖房設備の環境。田舎の麦わら屋根の家は隙間風が入るのは当たり前、防寒用のどてらを着て寒さを凌ぐ、そんな今の時代では考えられない環境だったので、冬は好きではなかった。春先になり少し暖かくなると、手足のしもやけが腫れ、かゆくてつらい。
 

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる