週刊あはきワールド 2018年1月17日号 No.553

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.45-1

パーキンソン病はこう治す!(1)

~パーキンソン病とそれに対する鍼灸治療の可能性~

木更津杏林堂院長 金井正博 


 私のところではパーキンソン病(PD)の患者さんが何か疑問を持ったり、診断がはっきりしない場合には、鎌ヶ谷総合病院神経難病センターと連絡を取り合い、医師と相談の上患者さんの診療に当たっています。

 それには、鍼灸師もある程度PDの知識を持って、鑑別診断ができることが大切なことです。神経内科の先生に、何が問題なのかはっきりと提示した方がよいでしょう。先生も診断が二転三転する場合があります。それほど鑑別診断は難しいと考えた方が良いでしょう。

 パーキンソン病とパーキンソン症候群の症状の違いは――。

パーキンソン病(PD)

 PDは中高年者に発病し、安静時の一側に目立つ手足の粗大な振戦、小刻み歩行、寡動、筋強剛などを特徴とし、緩徐進行性の代表的な錐体外路系変性疾患です。PDの原因はいまだ明らかではありません。

 運動障害以外の症状(非運動障害)も来たす病気です。非運動障害の中には、神経精神症状(うつ、幻覚、認知症など)、睡眠症状(むずむず足症候群、REM[レム]睡眠関連行動異常[寝言、夜驚症など]、日中過眠など)、感覚症状(痛み、締め付け感など)、および自律神経障害があります。自律神経障害には骨盤臓器障害(過活動膀胱・便秘・ED)、流涎、嚥下障害、胃部不快、起立性低血圧、四肢の冷え、網状皮斑、発汗異常、脂漏性顔貌、体重減少などが含まれます。

パーキンソン症候群

 パーキンソン症候群という言葉は、PDと似ているが異なる病気の集まり、または、PDの運動症状として使われています。パーキンソン症候群の中には、白質型多発性脳梗塞のほかに、正常圧水頭症、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症などがあります。

鍼灸師でもわかるパーキンソン病との簡単な見分け方

 PDは、ゆっくりと進行し、手足のふるえから始まることが多く、 初期には必ず左右差があり、ふるえは安静時に強くなるといった特徴があります。 そのため問診では、いつ頃、どんな症状から始まり、左右の手足に症状の差があるか、どんなときに症状が出やすいかを伺います。

 PD症状があって、薬がよく効き、MRIやCTなどで異常がない場合はPDの可能性が高いです。

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