週刊あはきワールド 2018年1月17日号 No.553

新米鍼灸師の研修奮闘物語 File.9

Resident.SeのBSL(Bed Side Learning) Diary(9)

~全国の研修鍼灸師の皆さん今年も頑張りましょう~

鍼灸レジデント1年目 平岡遼 


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 新年明けましておめでとうございます。年末年始の休暇も明けてしまいましたがゆっくりできましたでしょうか?新年早々から来院された患者さんのお話を聞いていると、新年に集まった家族への対応に追われたり新年会があったりと逆にお疲れになってしまった方も少なくないようです。また、昨年暮れからカゼを引いて寝込んでしまった患者さんや、はたまた脊椎圧迫骨折になってしまい文字通り寝正月だったという患者さんもいて、年明け3日間の診療で色んな年末年始のストーリーを耳にしました。さて、前回に引き続き今回も失敗談から学んだことをご紹介しようと思います。

■端的に報告するのは難しい!

 日々の診療の中で、簡潔にして十分な報告というのは難しいなぁと感じます。受けた電話内容の報告、予診したあとの報告など、報告の機会は何度も訪れます。報告のなかに無駄で混乱させてしまう情報が入ってしまったり、逆に必要な情報が抜けていたり、意味なく長かったりと報告に関する失敗は枚挙にいとまがありません。

■不要な情報を質問するのはわかっていない証拠!

 55歳の男性、心因性の痛みも強い方で、頚肩痛や腰痛などで鍼治療を受けている方を予診したときのことです。頚肩の痛みが強く増悪しており、頭痛も起きている、とのことでした。頚肩部の痛みがあることから上肢症状がないかを聞きましたが、聞き方がよくありませんでした。私が「手に何か症状は出ていませんか?」と聞いてしまったために母指CM関節痛の話が始まってしまいました。私は頚椎症などによる神経症状が出ていないかを確認したかったのですから、「腕にしびれや痛みは出ていませんか?」などと聞くべきでした。さらに予診メモにも、「上肢症状 右母指の付け根の痛み 左母指の付け根の痛み」と書いてしまいさらに混乱する記載になってしまいました。メモですら混乱しているのですから、口頭の報告ではさらにぐちゃぐちゃ。まず主訴を「頚肩部の痛みの増悪」ではなく「強い頭痛」と伝えてしまい、さらに両母指の付け根の痛みまで話してしまいました。今回の主訴に沿って報告するのであれば、「頚肩部痛が増悪していて、頭痛も起きています。上肢症状はありません。」でよかったでしょう。
 

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