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2018年1月24日号 No.554 |
マッスル鍼法実践コラム 第6回 浮き管と呼ぶ新しい技術を発見しましたあんしん堂鍼灸院院長 宮村健二 ツイート
◎第5回 押手をしない刺入
◎第4回 押手は何のために必要か
◎第3回 弾入のコツ
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〔ご案内〕奇数月の第3水曜日号(今月は特別に第4週)で、「マッスル鍼法実践コラム」をお届けしています。11月15日号では、押手をしない両手刺手管鍼法における刺入を取り上げました。その後浮き管と呼ぶ新しい技術を発見しましたので、今回はこれを中心にお届けします。浮き管の発見と活用により、刺入の技術がより一層たやすくなり、お客様にとっても、より優しい鍼になったと感じています。ぜひ試してみてください。そしてご感想などお聞かせいただけると幸いです。〔言葉のお約束〕両手刺手管鍼法のことは初めてという読者もおられると思いますので、オリジナルな用語は必要最小限に留めます。手の呼び方ですが、右手・左手とします。恐縮ですが、左利きの方は、左右を読み替えてください。上刺手・下刺手という用語は、今回は用いません。 どうしても両手刺手管鍼法のオリジナル用語を用いなければならないものが四つあります。1は、フリーです。鍼体下部を持っていた左手の母指と示指を鍼から離す操作です。フリーによって鍼と組織は自由となり、組織はひずみが消えて自然体となります。2は、田植え圧鍼です。刺点の上方1cmの高さで左手の母指と示指で鍼体下部を持ち、その左手の力で鍼を押し下げる操作です。3は、ハンドリング圧鍼です。右手の母指と示指で鍼のハンドルすなわち鍼柄を持ち、その右手の力で鍼を押し下げる操作です。4は、テークバックです。右手の母指と示指で鍼柄を持ち、鍼尖を若干後退させる操作です。鍼尖組織接点に減圧をもたらし、また鍼尖とポリモーダル受容器の出合いを増やします。 〔浮き管のメリットの発見〕ある日突然、弾入と刺入の境目に技術上の盲点があることに気づきました。右手で弾入叩打した後、その右手で鍼管の上部を持ち、次に鍼管を支えていた左手を鍼管から離します。そして右手で鍼管を持ち上げます。盲点はここです。これまでは、この後左手で鍼管の下方に露出した鍼体下部を持ち、右手で鍼管を取り去り、フリーと田植え圧鍼の繰り返しに進むという流れでした。すなわち、右手で鍼管を持ち上げるのはその後鍼管を取り去るための準備であり、持ち上げた鍼管をそのままの位置にキープするという発想は考えてもみませんでした。しかし、鍼の長さの半ばぐらいまで持ち上げた鍼管をそのままの位置にキープしてみると、そこにはこれまで思いも及ばなかった理想の世界が展開されているということに気づいたのです。(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます) |
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