週刊あはきワールド 2018年2月21日号 No.558

臨床に役立つツボの話 第6話

特別思い入れのある然谷

~病証により五兪穴を使うと著効する場合がある~

三方堂治療院院長 村田溪子 


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然谷と母の思い出

 然谷は私にとって特別思い入れのある経穴です。

 亡き私の母が、3カ月に1度ぐらい心房細動の発作を起こしていたのですが、然谷に皮内鍼を止めておくようにしたところ、発作を起こさなくなったのです。

 初めて心房細動の発作を起こしたときは、母と同居していたので、私が治療して事なきを得たのですが、その時使った経穴が然谷だったのです。六部定位診もままならないひどい不整脈で、初めに内関を使ったのですが、まったく変化はありませんでした。心包経が効かないのなら、腎経と考えたとき、友人から聞いた話を思い出しました。それは、のどに物が詰まった患者さんに、故藤木俊郎さんから足の内踝の付近の経穴は命の危険があるようなときに効くことが多いと聞いていたのを思い出し、公孫に治療して助けたという話です。そこで腎経の然谷を探ってみると、ゴリゴリした固い筋を触れ、そこに刺鍼すると、土気色だった顔色がみるみる元に戻ったのです。

 その後、母とは別に住むようになったのですが、ある時から夜間に心房細動の発作を起こし救急車を呼ぶようになったのです。そこで、然谷に皮内鍼を止めてみたのです。するとほぼ3月おきに救急車を呼んでいたのが、4カ月、5カ月と経っても発作を起こさなくなりました。

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