週刊あはきワールド 2018年3月14日号 No.561

新米鍼灸師の研修奮闘物語 File.11

Resident.SeのBSL(Bed Side Learning) Diary(11)

~病気なんて存在しない!?臨床はへんてこな訴えのオンパレード~

鍼灸レジデント1年目 平岡遼 


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 前回はインフルエンザの話でしたが1カ月経って流行は大分収まってきたように思います。内科外来も落ち着きを取り戻してきましたが、今度は花粉症が増えてきたようです。さて、先月の24日、25日には、あはき学生にとっては一大イベントである国家試験が行われました。嬉しい声もあれば残念な声もちらほらと耳に入ってきます。色んな学校の先生方の話を聞くと臨床的に意味のある出題が多くなっている傾向があるけれど、学生にとってはかえってそれが難しく感じたりもするようです。2018年度からはあはき学校のカリキュラムも変わり、全体的により臨床的になっている流れは良いことだと感じています。今回は、国家試験受験から1年が経ったいま、学校と臨床の違いから感じることを書いていこうと思います。

■症状と病気はどっちが先?

 あはき学校の勉強をいま振り返ってみて臨床との違いを感じるのは、勉強のやり方です。学校では疾患があって症状があるという方向でしたが、臨床では症状があって疾患があるという方向になります。授業では「○○病はこんな症状が出る」ということを教わりますが、実際の患者さんは「私は○○病です」とは言ってくれません。他院を受診していれば疾患名を言ってくれることもありますが、普通は自分の症状を訴えるでしょう。ということは症状から考えられる病気をいくつも想起し、診断を絞り込んでいく思考を学ばなければなりません。これは症候学といわれとても大切なのですが、鍼灸学校ではほとんど学びません。症候を東洋医学と西洋医学の両面から学ぶ授業はありましたが、「症候学」「診断学」「鑑別」といった単語や概念を知らず、授業時間も少ないので臨床的に使える学びにはなっていませんでした。

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