週刊あはきワールド 2018年3月28日号 No.563

治療家のための薬の基礎知識 第15回

脂質異常症改善薬(1)

~コレステロールと脂質異常症~

千葉大学医学院和漢診療学非常勤講師 和光治療院・漢方薬局 平地治美 


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●脂質代謝改善薬について

 2007年以降、「高脂血症」という言葉の代わりに「脂質異常症」という言葉が使われるようになり、その治療薬を「脂質代謝改善薬」と呼ぶようになりました。

 脂質異常症と診断される方は増加の一途を辿っているようです。患者さんに服薬している薬を質問すると、かなりの確率でコレステロールを下げる薬「脂質代謝改善薬」を服用しています。しかし、多くの方は本当にその薬が必要なのか、副作用はどんなものかなどにはあまり興味がないようです。

●コレステロールについて

 コレステロールと聞くと「悪玉」「高脂血症」「動脈硬化」など悪いイメージを持つ人が多いようです。でも、実はコレステロールは細胞膜、ホルモン、胆汁酸などを作るための材料であり、生命維持のために不可欠なものです。

 コレステロールには

・LDLコレステロール(低密度リポ蛋白):通称「悪玉コレステロール」
・HDLコレステロール(高密度リポ蛋白):通称「善玉コレステロール」

の2種類があります。

 LDLコレステロールは肝臓から全身の組織や細胞にコレステロールを運びます。そんな大切な役割を果たしているのに「悪玉」という残念な名前をつけられてしまった理由は、過剰なLDLが血管壁に入り込み、動脈硬化の原因になるとされているからです。

 一方でHDLコレステロールは体の細胞から使われなくなったコレステロールを回収して肝臓に運びます。また、HDLは動脈硬化を起こした血管からもコレステロールを引き抜いて回収することができます。このことからHDLコレステロールは「善玉」と呼ばれています。

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