週刊あはきワールド 2018年4月18日号 No.566

全力で治す東西両医療 第24回

ともともクリニック全力カンファレンス中継(13)

~曲泉、陰谷の反応で何がわかる その2~

 (1)荒川和子(2)石川家明 


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(1)荒川和子:清友会 山田整形外科胃腸科肛門科
(2)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表

 関節炎を疑った患者さんを触診していたら、曲泉穴と陰谷穴の痛みを検出することができました。日本では肝虚証に使うと学校で教わり、国家試験にも出題されます。現実の臨床ではそればかりではなく、淋証によく反応する経穴でもあり、また治療穴でもあります。淋の名称は『内経』や『金匱要略』にも見られ、臨床的には古来「五淋」(『備急千金要方』)や「七淋」(『諸病源候論』)と称されています。淋証は現代で言う泌尿器系感染症、尿路結石、生殖器系の炎症にあたります。「五淋」は気淋、血淋、膏淋、石淋、労淋の五つですが、主たる症状によって分けられています。

■それは関節の痛みか、関節周囲の痛みか

石川曲泉、陰谷の話が途中でしたね。

荒川ようやく経穴効能のお話に戻れますね。

石川ところで、鍼灸治療を求めてやってくる患者さんは痛みが多いのですが、頚とか腰とかの部位別ではない系統解剖的に多いのが「筋肉の痛み」、「神経の痛み」、「関節の痛み」として捉えておくと整理がしやすくなります。他にはどのようなものがあるかな?

荒川えー、「皮膚の痛み」、「骨の痛み」でしょうか?

石川ええ、そうですね。取りあえず、前述3つが多く、僕たちは一生かけて相手にするわけですから、しっかり勉強して習得する必要があるわけです。

荒川もう私たちは石川ゼミの時代からさらに7年前のともクリゼミに移行してからも、しつこく勉強会をしていますが、なかなか身につきませんね。

石川いやあ、それでも少しずつ身につけて来ているでしょう。日常病としての筋肉性の痛みに鍼灸治療は得意ですから、意識して勉強するターゲットならば神経と関節です。どちらが、習得が難しいかな?

荒川比較してしまうと神経のような気がします。痛みですと末梢神経障害を考えますが、それでもジャンルが広いことと、さらに中枢性との鑑別の難しさが入ってきます。

石川そうですね。関節はある程度まとまっている感がするのかな? 関節の痛みを診るにあたっての注意事項って臨床的に持っていますか?

荒川そうですね。それは関節の痛み由来なのか、関節周囲の痛みかを見極めることでしょうか。

石川いやあ、さすがに古株! ここが一番のポイントですね。それで、どう決めましょうか?

荒川えへ、照れまする。先生ほどではありません(笑)。

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