週刊あはきワールド 2018年4月18日号 No.566

在宅ケア奮闘記 その136

1年半入院していた痙縮性半身麻痺患者Tさんのリハビリマッサージが始まった!

~危険な階段と家の中の厳しい環境~

訪問リハビリ研究センター代表 西村久代 


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 視床下部の脳出血で右痙縮性半身麻痺となり、言語障害、高次脳障害もあるTさん(男性、68歳)。脳出血を発症したとき、Tさんは救急搬送されたが、手術は行わず、意識不明のまま7日間集中治療室で点滴だけで過ごした。その後28日目に転医した。

 生命の危険はなくなり、後はリハビリだけが課せられた。しかし、2番目の病院では病状は安定したものの、透析を受けながらのリハビリという状態で治療が進まず、リハビリ病院に転医することになった。

 リハビリ病院では、1年6カ月の入院生活を経て、ようやく退院できることになった。病院で退院時のカンファレンスが行われ、私はそれに参加した。

 カンファレンスでは、理学療法士(PT)が丁寧にTさんの状態を説明。病院内ではピックアップという名の歩行器を利用してベッドからの立ち上がり、椅子等への移乗の要領を実際に行動を点検しながら説明した。残存機能を利用しながら痙攣する右半身を制御しながら移動につなげていく運動機能を維持更新していかねばならない。ただ、病院内は広く段差もなく、手すりが必要な場所に必要なだけ設置してある。照明も明るくスタッフの目も十分行き届いているが、自宅ではそうはいかない。

介助者を悩ませそうなTさん宅の危険な階段

 退院したのは、先月中旬だった。退院日時に合わせてケアマネジャーとヘルパー、そして在宅でリハビリマッサージを担当する者として私が呼ばれた。
 

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