週刊あはきワールド 2018年4月25日号 No.567

治療家のための薬の基礎知識 第16回

脂質異常症改善薬(2)

~コレステロールと食養生~

千葉大学医学院和漢診療学非常勤講師 和光治療院・漢方薬局 平地治美 


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●脂質を制限するだけの食事制限は意味がない

 コレステロールの約80%は肝臓で合成されるもので、食事から摂取するコレステロールは約20%です。体内で使われなくなったコレステロールは、肝臓から胆汁中にそのまま、または代謝を受けて胆汁酸として排出されます。胆汁酸は食事からの脂肪の吸収を助け、再び肝臓に吸収されます。また、吸収されないコレステロールは便から排泄されます。

 こうして見ると、食事から摂るコレステロールは全体の2割程度、さらに余剰分は結果的に便から排泄されるので、むやみに脂質を制限するだけの食事制限はそれほど意味がないことがわかります。

 かつてはコレステロール値を下げるため、卵をなるべく食べず、バターの代わりにマーガリンを使うよう指導されていました。しかし、現在は卵の摂取個数に制限はなくなり、バターよりもむしろマーガリンのトランス脂肪酸が有害であることが指摘されています。

 では、好きなものをいくら食べてもよいのか? というとそれも違います。コレステロールを適正に保つ上で肥満を防ぐことが重要だからです(この肥満には見かけではなく、体脂肪率の高いいわゆる“隠れ肥満”も含みます)。

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