腹診で「毒」と「邪気」のあり様を把握し、杉山真伝流の鍼を刺す！

腹診による「毒」と「邪気」の診察と杉山真伝流の刺鍼法セミナー開催される

ツイート

---

　杉山真伝流の研究で有名な大浦慈観氏を講師に迎えた腹診による「毒」と「邪気」の診察と杉山真伝流の刺鍼法セミナーが4月22日、東京都西東京市の西東京市民会館で開催された。大浦氏は『腹診による｢毒｣と｢邪気｣の診察と鍼灸治療』（ヒューマンワールド刊）をテキストにして、熱心に実技指導を行った。

　同セミナーは第1部（腹診による｢毒｣と｢邪気｣の診察の手順の説明と実技）と第2部（杉山真伝流の刺鍼法の説明と実技）の2部構成で進められた。第1部では、大浦氏がまず脈診、舌診について簡潔に要点を絞って説明したあと、腹診で何をみるのか、そしてどんな手順で行うのかなどについて詳しく解説。そしてそのあと、受講者が二人一組になって、腹診の練習を行った。

　第2部では、受講者の中からモデル患者になってもらい、そのモデルの体を診ながら治療を通じて杉山真伝流の刺鍼法が解説された。経絡を通じて邪気をさばく刺法や患部にて邪気をさばく瀉法、あるいは鍼管を有効に応用する刺法など、状況に応じて繰り出される杉山真伝流の妙技に、受講者は魅了されていた。