週刊あはきワールド 2018年5月16日号 No.570

臨床に役立つツボの話 第9話

歯科領域の臨床のツボ

積聚会 小林詔司 


◎第7話 大椎穴から授かった転機(森本繁太郎)
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はじめに

 鍼灸治療ではあまり話題にならない歯科領域についての話。

 歯は『霊枢』の五味論(第63)に「骨の終わる所」と記されているから、東洋医学的には骨の一部と理解されている。ただ『素問』や『霊枢』、『難経』を通じて歯についての記述は非常に少なく、この3文献を合わせても46カ所ほどに過ぎない。

 ところが現代の医学部医学科は「歯学を除く医学を履修する過程」とされていて、歯学科は医学科と区別されている。

 これは歯を骨の一部とはみないで、解剖学的に歯部として独立した組織とみなしているからかも知れない。

 実際的には歯は身体の一部であることに違いないから、そうなると鍼灸では文献上取り扱いが不十分のように思えるし、現代医学の立場では、歯は他の身体部分との関連性の追求が弱いようにも思える。

 現実的に、歯科で治療を受けて、「この後、しばらく腰が痛みますよ」などと、身体との関係について注意事項などを受けることはあまりないようである。

 このように歯科領域は不思議な部位である。

 もちろん鍼灸の立場では、五味論にあるように身体と一体の領域という認識である。

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